布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2007年05月

幹部のグローバル化は「面展開」せよ

2007年05月22日
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「男の顔は履歴書」という言葉は故大宅壮一氏の名言であるが、先週金曜日にスタートした選抜型グローバルリーダー育成研修(1年間)の参加者17名(全員男性)の顔つきは見ると、まさにその言葉がぴったりであった。年齢は40歳前後であり、コーススタート時に自己紹介をお願いしたが、それぞれ要職を兼任するなど重要なポストをこなしている様子がひしひしと伝わってきた。こういう人たちの研修を担当すると嬉しくなってしまう。

やはり男性でも女性でも40歳くらいなると顔つきやちょっとした発言でその人の人生観やそれまでの仕事への取り組みが伝わってくる。



企業のコア人材を、いかにグローバル人材化していくかが私の取り組んでいるテーマであるが、前述の企業も今期で3期目であり、だいぶ面展開になってきている。



社員全体のグローバル化というのはなかなか手がつけにくいが、このように影響力のある人材や階層をグローバル人材化していくのは全体への波及効果がある。避けるべきなのは、戦略なしに思いつきで始めて、コースの質も低く1-2年でやめてしまうような継続性のないやり方である。





上写真は前述のコース風景



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先週末は私の生まれ育った浅草の三社祭だった。





ade09f79.jpg毎年かかさず神輿を担いでいる。写真左は私。

写真下で担ぐ女性はカリフォルニアから来たという米国人。

彼女以外にも外国人の担ぎ手も多く三社祭もだいぶグローバルになってきた。

三社祭で神輿を担ぐには、各町会の袢纏(はんてん)が必要なので誰でも担げるわけではないが、この米国人女性のようにいろいろコネを使えば借りられる。





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kazukon at 12:24

英語力という「不安要素」

2007年05月16日
前回のブログで、優秀な人材にも英語をモノにしない人が多いのは惜しいという趣旨のことを書いた。



単純に比較するわけではないが、アジアのエリート層で、英語を使いこなせない人を探すのは難しいのに、GNP世界2位の日本のホワイトカラーで英語を使いこなせる人を探すのが難しいのはある意味、奇異である。



少し斜めに見れば、経済的に成功するのに英語力はそれほど影響してこなかったことを日本企業は証明してきたともいえる。

ただ、国や企業としてはそうかもしれないが、個人としては最近「英語を使いこなせない」ことが自分のキャリアを崩壊させてしまうような事例に出会うことがある。たかが「英語」に長年積み上げてきたキャリアの道をふさがれてしまうとは思ってもいなかったはずである。

三角合併制定も騒がれているが、ある日突然、「自分の会社が外資系」、「突然上司が外国人」「隣の同僚はグーグルも英語で検索」がより現実化し、英語力という「不安要素」が、じわじわと日本のホワイトカラーに漂い始めている。



先日も、私が講師として外資系企業の管理職を対象に「右脳型英語学習法」コースを行った。このコースは英語学習のモチベーションを高め、日々の生活の中に学習を取り込んでもらうことをねらいとしているが、参加者はまさに真剣にそのもので、「英語が出来ることでのキャリアの広がり」に関して熱いコメントが多く出た。彼らの英語に対する「思い」はこのテーマへの取り組み方に関して様々な気付きを与えてもらえた。

より多くの優秀な人材がその能力をグローバルでも発揮可能にするために今後もいろいろな面からサポートしていきたい。



kazukon at 14:37

「グローバルカンパニーが求める英語力」             自己責任型の日産、目標設定型のトヨタ

2007年05月02日
d3c75d91.jpg東洋経済誌(4月14日号)に冒頭のタイトル記事が掲載されていたので、興味深く読んだ。



「一定のレベルまで自力で英語力を向上させるのは当たり前。その上で何を語るかこそ問われる」(日産人事部・人材開発グループ)という考え方が日産が自己責任型といわれる原点である。この考え方には大変共感を覚える。仕事柄中国・韓国を初めアジア各国の英語事情にも触れることが多いが、アジア諸国のビジネスパーソンと比較し、日本人ビジネスパーソンの英語に対する危機感や姿勢には不安を覚えることがよくある。いまだに周囲の社員もできないから、自分も大丈夫であるという非論理的かつ楽観的な考えの持ち主が多い。特に、仕事のできる優秀な人材にも、このような考え方を持つ人が多いのは惜しい。



一方、トヨタはTOEICをベースにした英検級という制度と手厚い語学プログラムを持っていて、係長になる要件にTOEIC600以上、とある。これはなかなか厳しいハードルである。ただ、TOEIC600で、英語でのプレゼンや難易度の高い交渉などはかなり困難であることを考えれば、現実的な設定ともいえる。



また、同誌には、沖電気の中国における英語事情についても面白い記事が出ている。

詳細は同誌をお読み頂ければと思うが、沖電気の現地法人、日沖科技(上海)有限公司では、「創立以来社内の会話、文書などは一部を除いてすべて英語。」である。



なぜ中国であえて英語なのか、というと、優秀な人材を確保することが一番の理由である。これまで多くの企業の現地採用は、「日本語ができる優秀な人材」が主流だったが、それはすなわち「日本語はできないが英語はできる優秀な人材」をマーケットから採用できないということでもある。徐々にこの考え方からの脱却が進んでいるが、大手企業でもなかなかここまで腹をくくって徹底している事例は少ない。この実行力はすばらしい。



2番目の理由は、「互いに不自由だからこそ十分に下準備をして論理的に相手を説得しようとすることで立場が対等になり、明確な議論ができるようになることだ。」。この考え方は非常にグローバルな視点であり大いに共感できる。



最近少し勢力が弱くなってきた「中国要員には英語はいらない」論は、生産拠点としての機能に徹底する企業・部署と、研究開発、企画、コンサルティングなどの上流部分の機能を持とうとする企業・部署では事情が異なる。上流部分の比率が高くなればなるほど英語力は必然的に求められてくる。







当社に関して言えば、最近は後者に絡んだ英語力に関する案件が増えてきている。やはり日本企業にとっても、中国との関わり方に変化の兆しが見えてきたようである。



写真は、中国で活躍するカリスマ英語教師の李陽氏



kazukon at 14:57
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