布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2008年08月

新入社員グローバル研修@クアラルンプール

2008年08月18日
70231a8c.jpg『英語力がないから意見がでないのではない!ロジックだ。ロジックが組み立てられないから言葉が出ないんだ!』





と何度も米国人講師が声を張り上げる。

参加者はみな真剣である。数時間後には数々の指摘されたポイントがどんどん改善さ

れていく。この学習スピードの速さは優秀さと若さの特権である。



これは弊社がコーディネートをさせていただいている新入社員のグローバルマインド研修の様子である。場所はマレーシアのクアラルンプール。

同じ研修が昨年は上海で行われた。グローバルマインドの醸成が目的ではあるが、

ハーバードや自社のケースを使った非常に高度な内容
である。新入社員研修では1週間英語漬けなど英語や異文化研修が一般的だが、この研修は難易度的には入社5-6年レベルである。コンサルティング会社であり、参加者は修士号以上も多いのだが、上位企業の新人研修も毎年より高度な内容になってきている。米国人MBA講師2名も、グローバル企業のエグゼクティブや日本のトップ官僚のコーチも勤めるプロフェッショナルである



本日が最終日なので、受講者(日本、韓国、中国、台湾)それぞれに感想を聞いてみた。

もっともよかったこととして参加者があげたのが、以下である。



* 自分の限界を知ったことと自分の可能性を感じたこと

* チームビルディングの大切さ

* コミュニケーション力のパワー

* ダイバーシティ(多様性)を実感したこと

* 英語力を高める決心がついたこと




3a15765c.jpg『ロジック、コミュニケーション力、英語力、アサーティブネス、ビジョニング』、

これらの総合力が試され学べるセッション
であった。新入社員にもこれだけの高度な内容が求められ、アジアの新人が合同セッションを行う時代になった。数年前にカスタマイズを依頼されスタートした研修であるが、2年目も順調に進んでいる。明日最終のグループ3が弊社コーディネーターとこちらに到着する。



私とコーディネーターの谷口愛は、日本人研修生とともに、今晩クアラルンプールか

らオーバーナイト便で成田に向かう。2週間のアジア出張であったが、グローバリ

ゼーションとアジアのダイナミックな動きを体感し、改めて多くを学べる機会になっ

た。


写真は研修の様子(上段・中段)と土曜に訪れたチャイナタウン(下段:左はコーディネーターの谷口愛)



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kazukon at 17:13

英語力を1年でものにする『モチベーション×正しい学習法』

2008年08月17日
5ec40a91.jpg明日までマレーシアのクアラルンプール滞在である。日本が暑いので、もっと暑いところで「大変ですねー」という激励のメールを頂くが、ここ数日こちらはそんなに暑くない。かえって湿気もそんなになく過ごしやすいくらいである。

写真は、グローバルトレーニング・ワークショップ終了後の講師と参加者の方々(1週間平均3-4時間の睡眠しかとれない位ハードであった)。今回参加は4カ国(中国、台湾、韓国、日本)である。ワークショップ参加者には英語のネイティブはいないのでグローバルイングリッシュが飛び交った。



前回のブログで『英語力アップのためのコストと質のバランス』について書くと申し上げたので、「英語で苦しむ日本人ビジネスパーソンへのメッセージ」も含めて書いてみたい。





何百万円も英語レッスンにかけても成果の上がらない人も、年に数万円程度でも英語をものにしてしまう人もいる。必ずしも金額の問題ではないのだ。企業でも同じである。英語研修に予算を多く取れば社員の英語力が自動的に上がるわけではない



英語力アップの公式は、



『モチベーション(Motivation)×正しい学習法(Strategy)』 



である。



これはどちらのパートも意外と難しい。英語が大好きでしょうがない人は、モチベーション(M)はすぐに突破する。そして、絶対に続けられる自分独自の学習法(S)を考え付くかどうかが次の難関である。ただ、Mを突破してもSでつまずく人も多いのだ。



しかも、日本のビジネスパーソンで英語が好きでしょうがない人はめったにない。モチベーションは人それぞれ千差万別であり、無理やりモチベートしようとしてもうまくいかない。本人が心から何らかの理由で英語ができるようになりたい、と思い1年間はやり続ける決意をするかどうかが鍵となる。



では、どうすればよいのか?



これしかないという方法はないが、例えばこんな方法がある。



まず、モチベーションに手をつける。なぜ、英語をものにするべきかをできるだけ頭の中にクリアなイメージやビジョンとして作り上げる。英語のできる自分の人生、あるいはキャリアを英語のできない自分のそれと比較する。これは、自分ひとりで行うよりセミナーでペアワークを使って行うと効果が高い。このセミナーはこの1年で500人以上に受けていただき好評である。

英語を留学しないでものにしている人の共通項は、『楽しく学んでいる』ことである。



私が行っているセミナー『パーソナル・グローバリゼーションー自分をグローバル化する方法』のひとつのパートが『右脳型英語学習法』である。その中で取り上げているのが、上に上げた『モチベーション×正しい学習法』の法則である。このコースは留学や海外に住まずに1年で『グローバル・イングリッシュ』を使えるようにするためのものだ。



この法則をさらに具体的かつ現実的にするために、『英語で話す機会』を習慣化するコースを探して、先週マニラを訪れた。そして、その『楽しく学ぶ』ための『電話英語コース』の打ち合わせを行った。このコースは、正しい学習法における「ペースメーカー」のような位置づけである。例えば、毎日あるいは週3回一定の時間にフィリピンの先生から電話が入り、10分間話をする。トピックは自由であるが、例えば自分の趣味、将来、仕事、夢、家族、友人などである。別に特別難しい内容である必要はない。10分間話し続けるのはそれなりの英語力が必要であるが、TOEIC400あれば十分である。



なぜフィリピンか?それは、コストと質のバランスである。この場合の質とは、自分をモチベートしてくれるかどうかに特に焦点をあてている。フィリピン人英語教師の特徴は、1)親切 2)明るい 3)英語がわかりやすい の3点に尽きる。当社社員も5名がサンプルレッスンを受けたがみな同じ印象である。

コスト面では、2つのメリットがある。1)は人件費が安いこと 2)はIP電話による低通信費である。



英語学習法に関しては、弊社サイト(http://www.globaledu-j.com/k/index.html)を見ていただきたい。



コストをできるだけかけずに、1年以内に国内でグローバルイングリッシュをものにする。韓国ではすでに1700人の多忙なビジネスパーソンも楽しく学習し成果をあげている。



これからのキャリアにおいて、English Divide(英語ができるかできないかによる選別)はよりシビアになる可能性は高い。



今回ご紹介した方法にご興味を持たれた場合は詳細はこちらまでご連絡いただきたい。

http://www.globaledu-j.com/j/contact.php

kazukon at 11:45

多国籍ビジネスで使われるグローバルイングリッシュ

2008年08月15日
グローバル人材育成で常にネックになるのが英語力という課題である。さすがに一昔と違い



グローバル人材=英語力



という公式は崩れてきているが、それにしても英語力はやはり重要である。



今回の出張の場所は、中国、フィリピン、マレーシアと3国で、今日はクアラルンプールでこのブログを書いている。  振り返ってこの出張で私が英語でコミュニケーションをとった人たちの国籍を列挙すると以下の8カ国である。



中国、韓国、フィリピン、台湾、マレーシア、日本、米国、イギリス



ネイティブ(母国語が英語)が2カ国、非ネイティブが6カ国である。日本人が入っているのは多国籍でのミーティングでは日本人とも英語で話すからである。

この非ネイティブの話す英語は『グローバルイングリッシュ』とよばれていて、アジアやヨーロッパ、米国では特にニューヨーク、イギリスではロンドンなどでは普通に使われている。拙著『パーソナル・グローバリゼーション』のなかでもグローバル人材のスキルの一つとして取り上げている。ビジネスの現場は多国籍が普通で、このような各国のアクセントや表現の英語が使われることは自然であり何の躊躇もない



そして、私が常々危惧しているのが、日本人の完璧主義からくるネイティブ英語至上主義である。英語を学ぶなら、できれば米国人かイギリス人でオーストラリア人はちょっと発音に問題があるなどといって敬遠したりする。英語をツールとしてではなく、学問やステータスとして考えるからそんな発想が出てくる。加速するグローバリゼーションの中で早くこの非論理的な発想を捨てなければならない。



b0c6850b.jpgそこで、学問としての英語から脱却し、ツールとしての英語を身につけるコースの打ち合わせで、一昨日までフィリピンのマニラにいた。そして、日本企業の英語研修としての位置づけフィリピン人英語教師による『電話英語コース』の打ち合わせを行った。

ここにはコールセンターがあり140人の英語教師がいる。指導官も含め9名をインタビューしてみた。1名は若干アクセントがあるが、そのほかの教師は発音も文法も問題のないレベルである。



なぜフィリピンか?それは、コストと質のバランスである。詳しくは次回に述べたい。



(写真はフィリピン人英語教師陣のパネル)



kazukon at 15:07

海亀と昆布

2008年08月10日
『布留川さん、日本では海外留学組のキャリアはどうですか?企業は高く評価しますか?』と質問された。私は、まだ蘇州にいて、若手海外中国研修プログラムの開発のリサーチを進めている。質問してきたのは、リサーチ中にお会いしたイギリス留学組で政府系機関に勤めるエリックさん(中国人)である。彼は典型的な海亀と呼ばれる人物である。中国では、海外に留学して中国に戻ったエリートを、海亀(成功組)と昆布(成功に至っていない組)に分けて表現している。以下その解説である。



(抜粋)→http://blogs.yahoo.co.jp/hirochina55/43375454.html



”海亀”とはいわゆる海外に留学して中国に戻り、起業などで成功を収めた人々を指す。

「海帰」が本来の言い方だが、発音が同じなので”海亀”の産卵になぞらえてこう呼ばれる。

これに対して”海待”という言葉がある。

海外から帰国したが仕事が見つからず、”待機”を余儀なくされるエリートたち。

これを”海待”と呼び、これは中国語では”昆布”の発音と同じだ。ゆらゆら漂う様が言い得て妙。



この問題の本質は国を問わず同じである。日本人でも留学組やMBA取得者にも、『キャリア勝ち組と負け組』は存在する。トップ大学卒がみな成功していないのと同様である。また、その状態も永遠に続くことが保障されているわけでなく、いつ逆転するかもわからない。

学歴、職歴や留学経験はプロセスであり、その結果得た経験、知識をもとに発揮能力化したものが実社会ではその時点で評価される。それは、当然であり、そうでなければ学歴や職歴の劣る人は努力する意欲を失う社会になってしまう。



0a11365c.jpg日本における代表的海亀は海外(特に米国トップ10)MBA取得者であるが、最近は企業も「MBA退職問題」があるので派遣を見送っている。企業派遣海亀は激減し、個人での留学も10年前と比較すると激減しているようである(前回ブログで紹介した留学コンサルタントのAdrian氏情報)。



冒頭の質問に答えた。「エリックさん、日本ではグローバル人材はとても不足しています。ただ、日本のビジネスにおいて、過度に米国流のMBA的なやり方を押し付けると嫌われる場合もありますね。アジア的、欧米的な価値観や仕事の進め方も両方理解し、俯瞰できるグローバルな視点を持ち且つ行動力のある人材は引っ張りだこですよ。」



今日はこれからプログラムリサーチのため上海浦東空港からマニラに向かう。前回マニラを訪れたのは10年前である。どのように変貌しているのか楽しみである。



写真は、上海の風景。まるで銀座のような街並みのところから少し歩くと突然このような風景になるところに魅力がある。少しずれて写らなかったが、タバコを売っている女性の近くには2メートル位の台車にスイカをたくさん積んで売っている年老いたご婦人がいた。オリンピックを機にバッシングを受けている中国だが、庶民は素朴で心優しい人が多い。



kazukon at 11:51

なぜかこの時期に中国に来ています

2008年08月08日
オリンピックで盛り上がるこの週に中国に来るのは気が重かった。しかし、来て見ると、意外と変わったことはない。入国は上海、それも虹橋空港にしたからかもしれないが15分で外に出れたのには驚いた。入国審査も友好的で、笑顔でニーハオ、サイチェンと愛想もすこぶるよい。



昨日は上海に1泊し、カーネギーメロン大学のパートナーYue氏とプログラム開発に関するミーティングがあり、今日は蘇州に来ている。こちらには20年来の友人かつ仕事仲間のAdrian氏も住んでいるのでホテルで会った。彼はイギリス人で留学プログラムでお世話になっている。最近は小説を書いていて作家でもある。奥様の仕事の関係でもう当地に3-4年住んでいるので蘇州事情は詳しい。



a2be2ecd.jpg彼はE-bike(電気バイク)でやってきたので、帰りに駐車場までついていき無理やり試乗させてもらった。実は、私は結構バイク好きである。蘇州では環境対策でガソリンバイクは禁止されて乗れないらしい。坂道はかなりきついらしいが、平地ではまったく問題なく走る。このバイクは2-3万円で安いのだが、造りと仕上げの酷さは想像を絶する。日本ではまず売れないだろう。ライトは2日目からつかず、クラクションは4日目から反応しなくなったそうだ。サイドミラーをつけるはずの穴はずれているのでつけられない。



今、夜の11時半。そして、このブログを宿泊している米系ホテルのエグゼクティブラウンジで書いている。この時間でも回りは米国人らしきビジネスパーソンばかりである。8割がノートPC持参でまだお仕事中である(そういう私も人のことを言えるわけではない…)。ワイヤレスでネットにつながるのと、食事とアルコールがただなのでここに集まってくる。隣の少し酔いの回った米国人5人の話を聞いているとなんと真剣に仕事の話をしているではないか。それも、価格設定の件でその中の一人が怒っていてしらけムードである。彼らもグローバル企業のエグゼクティブかマネージャーだと思われるが、日本人ビジネスパーソンとかわらないなーと思った次第である。







kazukon at 00:36
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