布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2010年09月

『短期留学プログラムを復活・スタートさせませんか?』

2010年09月29日
FTLSE



















昨日、G研第56回『短期留学プログラムを復活・スタートさせませんか?』を開催した。リーマン以降、コストのかかるか海外研修は控える企業が多かったが、国内のグローバルマインド・スキル研修ではどうしても限界もあり、再び注目が集まっている。昨日ご参加された企業も前向きに検討されるがほとんどであった。



LSE F今回の講師は、ヨーロッパのグローバル企業からの派遣で幹部クラスが多く学ぶイギリスの老舗語学学校「London School of English」のオーナーであるThimothy Blake氏(写真上右)にお願いした。この10年間で、弊社クライアント企業からは大変感謝されてきた学校であり、私自身も何度も訪問したことがある。。講師の質、参加者の質、設備、スタッフの素晴らしさは弊社パートナーのなかでもトップランクである。

語学学校というと誤解されがちであるが、London School of Englishは単に英語力の習得だけを目的としているわけではなく、コミュニケーションスキル、人脈、ダイバーシティ力など、参加者にとっては言葉では表しにくいほどの収穫があるようにコースが設計されている。



私のパートでは、最近の企業のグローバル人材育成体系の動向に加え、海外研修の種類(ビジネススクール、Mini-MBA、語学、トレーニー制度)などについて、その運用の仕方、事前事後研修などについて、ご参加者に参加していただきながら理解を深めていただいた。



詳細に関しては、近日中にG研レポートをHPにアップさせていただく。





LSET



kazukon at 18:09

外資系企業の危惧すること、とは?

2010年09月24日
GLDP2GDLPF先週グローバル企業の日本法人にて「Global Leadership Development Program」がスタートし、キックオフの講師を担当させていただいた。選抜された19名は、初見で仕事に本気で取り組んできたことがわかる魅力的な人材ばかりで、私も講師としてやりがいのある1日であった。



外資系企業の日本法人において、最近危惧され始めたこと



それは、欧米の本社の役員ポジションに日本人幹部がなかなか登用されないことである。これは、本社での日本現地法人の発言権の低下につながりかねない。



アジア全体で言えば、シンガポールや香港、インド、中国、韓国、台湾、タイ、マレーシアなどからは、続々とハイパフォーマーが輩出され、本社の中枢に入り込んでいる。

なぜ、アジアNO1の売上を誇る日本はそれができないのか?



マインドセットの視点で考えてみた。



1 現場の仕事で目一杯で目指す余裕がない

2 目指していたが外国人幹部の優秀さに圧倒され諦めた

3 英語力が低いので尻込みしている

4 すでに年収も高く安定しているので更なる挑戦という気持ちにならない




ヒアリングが十分ではないので異論もあるかと思うが、これが私の現場感である。



私には、経験上日本人ハイパフォーマーの多くはグローバルで活躍できるという確信がある。

ただ、日本社会で主に日本人としか仕事をしないのであれば、その才能は宝の持ち腐れになると考える。現場で学ぶことももちろん大事であるが、多様性の低い社会でのOJTだけではグローバルスキルの開発には限界があるからだ。



グローバル企業の外国人エグゼクティブは、自ら求め最高のトレーニングを毎年欠かさず受講し、トップクラスのコーチを通して自分の強みをさらに強化する。会社もそれを支援し、本人も毎年成長し続けることにコミットしている。

日本人エグゼクティブに同じようなマインドセットがないわけではないが、やはりコミットメントは低いというのが一般的な見方である。転職の機会が少ないというのもひとつの要因であるかもしれない。



そもそも欧米にはグローバル人材というニュアンスの言葉もない。敢えて言えば「プロフェッショナル」であり、当然自分の国で自分と同じ国籍の人との仕事しかしないという人材はその範疇には入らない。



この本人のマインドと会社側の支援の差が、日本人が海外グローバル企業の本社役員-幹部に登用されにくいことに影響している可能性は高い。

この違いが5-10年で、ポテンシャルのある人材の成長にブレーキをかけてしまう。



全く「残念な話」である。



翻って、今回のワークショップ参加者の意識は高い。必ず本社の中枢で活躍する人材が輩出されるだろう。今から楽しみである。



(写真は当日の様子)

kazukon at 11:04

新入社員・海外研修のフォローアップ

2010年09月15日
695f8f0a.jpg一昨日は、5年前に4ヶ月間の新入社員海外研修(米・英)を受けた社員へのフォローアップ研修があり、2日間の講師を弊社のDr.James Doughertyと私の二人で担当した。5年ぶりに再会したメンバーは初々しさが消え、たくましくなっていた。アサーティブな姿勢なメンバーが多く、あまり使わなかった英語や異文化体験へのポジティブな記憶も蘇ってきたようだ。左の写真は、グローバル人材のコア能力であるビジョナリーシンキングビジョナリー度とシンキング度(思考力)を自転車の前輪と後輪で表現したものである。それぞれ個性的で楽しめた。



1c281b10.jpgこの5年間は、社会人になったばかりの若者にはどう映ったのだろうか。リーマンショックで、売上は急減し先輩たちもかつて経験したことのないような荒波に放り出された。今年は、売上も急増し、超多忙な日々を送っているようであるが、間違いなく社会の構造の一端を生々しく経験してきたはずである。



a8b06cb5.jpg日本人と日本社会の強みは、質へのこだわり、協調性、阿吽の呼吸などであると私は考えている。強烈に追い上げてきている新興国の強みは、戦後の日本の高度成長期に見られたエネルギー、ハングリー精神、追いつけ追い越せの勢いであり、低賃金である。そして、それをさらにパワー化する2000年ごろに出現したグローバリゼーション3.0(フラット化する世界・トーマス・フリードマン著)のインターネット社会である。すなわち、年収100万円世帯でも、自宅でインターネットに入り、世界中の最新情報が手に入るという社会だ。これは階級社会の崩壊を意味する。もう先進国の人材だけが情報をより有利に得られるという特権はなくなった。PQ(情熱指数)とCQ(好奇心指数)が高く、ネットを自由に使いこなす人材の時代なのである。



今回の研修では以下のようなトピックも取り上げた。



*5年後の2015年に高賃金で、豊かな生活に慣れ、ハングリー精神のない日本人は、世界の労働市場でどのようなポジショニングになるのであろうか?



War for Talents(人材獲得戦争)に本気で取り組むグローバル企業は、グローバルスキルで武装した新興国エリート人材協調性、阿吽の呼吸、質へのこだわりで勝負しようとする日本人人材のどちらと手を組もうとするのだろうか?



私はこう思う。2010年の20代の知識産業に従事する人材は、彼らが企業の中枢の人材になる10年後には、先進国と新興国のAクラス人材と協働しそのポジションを争う可能性が高い、と。

もう日本人だけのチームや国内で日本人だけと仕事をするという可能性は低いのだから。



以下今月の4日のSankeiBizからの抜粋である。



《日立製作所、新入社員は海外赴任が前提》



日立製作所は4日、2012年春以降に入社する大学卒以上の社員のうち、事務系については全員、海外赴任の可能性が将来あることを前提に採用する方針を明らかにした。技術系も半数を対象とする。日立は事業の   グローバル展開を一層強める戦略を打ち出しており、語学力を必要とする業務で即戦力となる人材を早期に育てる態勢作りに、採用段階から取り組む。



当面は日立本体の新入社員を対象とし、入社希望の学生に対して海外赴任の意思を確認した上で、事務系は全員を「グローバル要員」として採用する。主に国内で研究開発に携わる技術系は半数にとどめる。



写真は当日の様子

kazukon at 11:16

社員研修@河口湖

2010年09月02日
e0240d7a.jpg1昨日から1泊2日で社員研修を行った。テーマは、「プロフェッショナリズム」である。弊社の中心的役割を果たしている社員はコーディネーターである。ただ、コーディネーターといっても弊社の場合は、仕事の幅が広く、コンサルティング・企画・海外学校、講師との調整、アドミ全般が含まれているため職務範囲が広く、プロであることが求められてくる。



そこで、今回は改めて「プロとは?」というテーマを取り上げたのだ。



森の中で行ったのでリラックスした雰囲気で個々が自分を「ドライブ(突き動かす)」ものは何か、について考えるいい機会になった。



4e46c836.jpg「プログラム開発を行っているときがもっとも充実している」「研修の場を盛り上げて明るく楽しくすることが自分の役目」「周りから頼られていることが自分にとって大事なこと」など様々な思いが表現された。

上の写真は、チームビルディングを兼ねた、夜のBBQパーティーの準備中のもの。



21bd5092.jpg左の写真は途中に立ち寄った河口湖浅間神社にて撮影。

この神社は貞観6年(864年)の富士山大噴火を鎮める為に、翌年、富士山と対峙する河口の地に富士山の神を祀った、という歴史がある。

境内のあまりの涼しさと静けさに東京の猛暑から脱出してきた全員の疲れが一瞬吹っ飛んだ。

kazukon at 13:58
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