布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2011年03月

グローバリゼーション3.0における「赴任前研修のあり方」

2011年03月30日
funinmae


昨日、赴任前研修の講師を担当した。

内容は、1)グローバリゼーションの本質、2)赴任先で有能であるグローバル人材の要件、 3)自分グローバル化プロジェクトの始め方である。



30代を中心としたご参加者は本質的に何が起きているのかに対する理解度が高く講師としてはやりやすかった。



私のパートの後は、赴任先に応じて、「成功するグローバル人材の10のコミュニケーションの習慣(ネイティブによる英語でのコース)」(欧州を含む英語圏向け)と「中国ビジネスDo's & Don'ts」(中華圏向け)の2クラスに分けて実施した。



「赴任前研修のあり方」であるが、従来の赴任直前のコンプライアンス、セクハラ対応、英会話・異文化レッスンだけのものは各社大きく見直しが入ってきている。それは当然だと私は考える。



先進国のみならず新興国のローカル社員のハイスペック化のスピードは加速化している。ローカル社員をマネージまたは協働するには、赴任者には以前にも増して高いスキルが求められる。

赴任者には現地の状況を正確に伝えるべきであり、「行けば何とかなるよ」的なメッセージは送ってはならない。そんなに甘くはないのだ。5~10年前の研修内容をそのまま使うのは危険である。

kazukon at 11:01

セルフエンパワーメントしてますか?

2011年03月24日
with野呂さん2昨日はG研第62回を開催した。地震の影響で半分の方がご参加できなかったが、中身は濃かった。

ゲストは弊社のパートナー講師の野呂理氏(写真右)である。野呂さんには2003年に初めてお会いしてからずっといいお仕事をさせていただいている。野呂さんのセルフエンパワーメント研修は、野呂さんオリジナルで野呂さんしかできない。思いがこもっているし、10年近い歳月を経て磨きこまれている。



だから、5年前に受講した方から今でもコメントをいただく。



この研修は、休みも取れずに激務をこなす各部署の部課長こそ受講すべきコースである。皮肉なことに、そういう人たちに限って2日間も研修なんかに時間がさけるか!と言う。セルフエンパワーメント?何それ?となってしまう。

でも、過去の受講者に聞いていただきたい。どんなにその2日間が自分を蘇らすことにつながったのか。



「7つの習慣」にたしかこんな一節があった。



切れなくなったのこぎりで木を切っている人に通りがかりの人が「刃を研いでから切ったらいかがですか? 」すると「何を言ってるんだ。忙しいんだ。そんな暇はない!!

野呂さん



kazukon at 18:22

なぜ「グローバル人材」なのか?

2011年03月22日
TTfukuda今日は、地震後初めて「パーソナル・グローバリゼーション」の講師を務めた。参加者は、今後の海外展開を担う技術者、営業や経理部門からの若手社員である。上司からは、連日グローバル人材になるようプレッシャーがかかっているようである。

そもそもなぜ「グローバル人材」にならなければならないのか?それは、どんな企業も「60億人」の市場経済の中でビジネスを展開しなければならないからである。

日本の人口は2050年には、9500万人まで落ち込み、世界の人口は93億人まで膨れ上がるという予測がでている。日本の約100倍のマーケットが出現するのである。



今年25歳の人は、2050年には65歳であり、まだ働いている可能性が高い。彼ら彼女らは、これからの40年間、日本に住み、日本人とだけビジネスをするという心地よい場所に安住できる可能性はほぼゼロに近い。

だから、「個のグローバル化プロジェクト ~パーソナル・グローバリゼーション」なのだ。このプロジェクトへの参加は、早ければ早いほどいい。



理由は簡単である。個のグローバル化は、「学ぶ→使う→学ぶ→使う」サイクルでしか身につかないからである。

そして、本気で取り組めば、1年で「個のグローバル化」の第一フェーズは完了する。



写真は、パーソナル・グローバリゼーションの一要素である「グローバル・イングリッシュ」を高めるための手法「右脳型英語学習法」の一場面。講師は、ディレクターの福田聡子。

kazukon at 20:21

メインポイントファースト、Please!

2011年03月17日
本日3月17日の時点で、まだ福島原発に関して予断を許さない状況が続いている。現場で命をかけて戦う、東京電力の50名の方々や自衛隊の方々とそのご家族には本当に頑張っていただきたいし心から敬意を表したい。



そんな中、ニュースを見ていて感じることは、状況説明に出てくる専門家の方々の多くが、人前で話すことの訓練を受けていないことからくる説明のわかりにくさと曖昧さである。これまでに経験したことがなく、かつ刻一刻と変化する状況の中で、物事の途中経過を説明するので困難であることは間違いない。しかし、長々と状況を専門用語を交えて説明されてもほとんどの人は理解できない。私たちが知りたいのは「だからどうなのか?どうすればいいのか?」なのである。



せめてPREPを使って話していただきたい。



PREPとは、

Point(要点)

Reason(理由・原因)

Example(事例)

Point(要点)


である。



例えばこんな感じである。



Point 「本日、東京の人は外に出ても問題がない」

Reason 「なぜなら東京の放射線量は20マイクロシーベルトである」

Example  「それは例えば、ニューヨーク⇔東京間を飛行機で往復するときに浴びる放射線量の10分の1である」

Point  「従って、本日の外出は問題なしである」




こうした話し方を基本にすると、話は分かりやすくなることはもちろんのこと、話し手の印象もグッと良くなる

海外メディアでも「不誠実である」、「何か隠している」といった論調のコメントも散見されるが

それは説明の分かりにくさも起因していると考えれられる。

情報をわかりやすく伝える「メインポイントファースト」(要点まず先に伝える)技術は、

リスクマネジメントの観点からも科学者や技術者にも求められるのである。

kazukon at 11:05

Sunset in the Land of the Rising Sun

2011年03月15日
先々週の金曜日のINSEADのStewart Black教授をお招きしたG研について概要を紹介したい。

Insead Blog1
Insead Blog2

1995年、日本は栄光の時代を迎えていた。

Fortune誌のグローバル企業Top 500に日本企業は名を連ねており、1位から3位までを日本企業は独占、またに500社中、140社は日本企業だった。



それから、約15年。日本企業はなぜ勢いを失ってしまったのか?

というのがブラック教授のメインテーマだった。



教授によれば、グローバル化には5つのステージがあるという。

① Domestic Focus  (国内)

② Domestic + Exports (国内+輸出)

③ International Focus (国際化)

④ Localization Focus (海外現地化)

⑤ Global Focus (グローバル)




どの企業も最初は、①から地域密着企業としてスタートする。

②の輸出ステージで大切なのは、人・モノ・手順の標準化だ。

日本社会の特徴として、単一言語や移民が少なかったこともあり、

日本企業は、上記の標準化がうまくいき、輸出ステージで大成功を収める。



しかし、輸出ステージで日本企業の手助けとなったような日本社会の特徴が第三ステージ、第四ステージとグローバル化が進むにつれて、不利に働くようになってしまう。

すなわち、異なる背景を持つ人々と働くことが求められる現地化に、日本人人材はうまく適応できないのだ。

現地のニーズに商品を合わせようとすると、現地事情に明るい現地リーダーの育成や、現地に合わせた仕組みづくりが必要だ。

しかし、日本から派遣されてくる日本人マネージャは概して順応性が低く、現地リーダーを最大限に活かしきれていない



ブラック教授は、グローバル企業として生き残るための3つの方策を示していた。

・Hire: 経営陣の多国籍化。ノキアの経営陣を例にお話されていた。

・Develop: 社員グローバル化プログラムの開発。武田薬品工業とINSEADの合同プログラムを例にお話されていた。

・Acquire: M&Aをうまく利用し、世界中でリーダー育成を進める。




Stuart furukawa質疑応答では、日本企業では韓国サムスンやLG電子をグローバル化のお手本とする動きが加速しているが、その動きについてどう思うか?という質問も出た。



それに対して、ブラック教授は、韓国サムスンやLG電子ではグローバル化を推進しているものの、経営陣は依然として韓国人ばかりで、真のグローバル化が進んでいるとは思えない。

よって、日本企業が韓国企業をお手本とするには慎重になったほうがいいのではないか?という意見だった。



ここ数年日本企業は組織・人材開発においてサムソン社をベンチマークしようという動きがあったが、ブラック教授の目には必ずしもそう映っていないようである。

kazukon at 14:40

コロンビアビジネススクールの交渉術

2011年03月14日
昨日遅く米国より帰国した。日本のテレビで改めて悲惨な状況を再確認した。この未曾有の事態でも、被災者の方々の中に、まだ他者に心遣いを持ち支援活動に参加されている方々がいらっしゃるのは頭が下がる思いである。



さて、少しご報告が遅れてしまったが先週弊社パートナー校のコロンビアビジネススクール

Negotiation and Desision-MakingStrategies」をオブザーブした。

3日間のコースで、その日は2日目で「Third Party Roles in Managerial Negotiation」である。教授はMichael Morris氏である。

参加者は26名で、日本人は1名(大手不動産会社のトレーニングプログラムの一部)であった。



下の写真は、コロンビアビジネススクールのExecutive EducationのDirectorのAnthony Maddonna氏とオブザーブしたクラス風景である。

Columbia Anthony



























コロンビアクラス



























ビデオを使って、実際にコンフリクトが起きた場合にどのように解決していくのかのフレームワークを学んでいく。

今後日本企業がグローバル展開を加速する中で、マネジメントのプロセスで紛争が起きる可能性は高い。マネージャーはその前線に立たされる。英語が母国語であっても、非常にストレスの溜まる場面であるが英語力が十分でなく、調停プロセスのフレームワークもスキルもなければ、そのプレッシャーは数倍に膨れ上がる。



How to make the mediator your ally when in a dispute(調停者をどう味方につけるか)というパートも含まれていた。とにかくマネージャーとしては、あらゆる場面において冷静な判断をすることが求められ、それがいつ起きても対応できるようにしなくてはならないのだ。



国籍を問わず、グローバル企業のマネージャークラスには、必須といっていいコースであるが、日本企業の駐在員にはまだそこまで準備されていない。

数日間の国内赴任前研修が施される程度が実態である。タスクの難易度は高いのだが、支援態勢が整っていないのだ。



ランチで一緒になった米国人エグゼクティブが良いことを言っていた。

「エグゼクティブになったら、更に学ぶことに対するオープンな姿勢が大事だ。だから、僕はこういう機会があれば積極的に参加している。」

コロンビアキャンパス


上の写真はコロンビア大学のキャンパス風景。

アイビーリーグのキャンパスの美しさと知的な学生はいつ見ても素晴らしい。

kazukon at 10:07

CNNは日本の地震情報以外流していない@ピッツバーグ

2011年03月12日
一昨日からカーネギーメロン大学訪問中でピッツバーグにいる。ここ1週間米国にいるが、1000年に一度の規模の大地震が日本を襲った事に非常にショックを受けている。弊社クライアントの工場も大きな被害を受けているようで本当に心配である。

また、被災者の方々にはお辛いと思うがなんとか頑張っていただきたい。



オバマ大統領も素早い対応で、全面サポートを表明している事もあり、カーネギーメロン大学のキャンパスでは、日本人とわかると、必ず慰めてくれる。



CNNをホテルでつけっぱなしにしているが、日本の地震以外は流れない。国内の詳しい状況はネットとツイッターでフォローしているので大体状況はつかめている。このような非常時はツイッターの威力はすごい。まさに実感した。



今空港についたので、あと1時間でピッツバーグを出発し、日曜の夜成田着予定である。

弊社は月曜から通常どおりの営業している。



海外研修中の皆さんとご家族は、この週末も担当コーディネーターまでメールを頂ければ対応可能な態勢である。

また、こちらからも皆さんにコンタクト中である。



今回の訪問校(ニューヨーク大学、コロンビアビジネススクール、ハーバードビジネススクール、カーネギーメロン大学)の最新情報は落ち着き次第改めてこのブログにて報告させていただく。

kazukon at 12:12

なぜニューヨークが好きなのか

2011年03月08日
NYbreakfast金曜にINSEADとのG研が無事に終わり土曜に成田を経ち同日にニューヨークに着いた。

なぜニューヨークが好きなのか、自分でもよくわからない。

ニューヨークが『人を生き生きとさせ、人を鍛える街』だからかもしれない。

人々のエネルギー、自由さ、ダイバーシティ、ジャズ、ブロードウエイ、建物、レストラン、カフェ、セントラルパーク、ビレッジ、すべて好きである。

数10年前に初めてニューヨークにきた時のことはよく覚えている。

仕事をするのであれば、ニューヨークと関係することをしたいと思った。そういう思いとグローバル・エデュケーションを起業したことはやはり繋がっているのだろうと思う。



今回の宿泊はトライベッカである。SOHOにもあるホテルでそちらが好きなのであるが、ちょっと街の雰囲気が違うので試してみた。やはり正解だった。居心地がいい。トライベッカは、ダウンタウンの最南端に近い、北をキャナル・ストリート、西をハドソン川、東をブロードウェイに囲まれている三角形をしたエリアで、ここ10年くらいで倉庫街がギャラリーやロフト付アパートなどに変貌した。



写真はホテルから徒歩2分の世界に20台しかないというスレイヤーのエスプレッソマシンのあるカフェの朝食である。



今回の目的は、もちろんこのホテルとカフェに来るためではもちろんない。



ニューヨーク大学とのパートナーシップで展開中の『Global Certificate(Mini-MBA)』とコロンビアビジネススクールとの打ち合わせといくつかの語学学校を訪れることである。



こちらの最新情報は、また改めてこのブログとG研でさせていただく。

kazukon at 07:20

今日のG研のゲストスピーカーは「INSEAD」

2011年03月04日
INSEAD gonnpachi



























昨晩は麻布で弊社パートナーであるINSEADのディレクターと昨今の世界のエグゼクティブ育成の動向と日本企業の動向について話し合いながら会食をした。

フランスのビジネススクールとして、常にグローバルトップランキングに顔をだすINSEADのグローバル展開は大変参考になった。

今日のG研『グローバル競争で日本企業がとるべき人材戦略

~Why Japanese Corporations May Struggle in the Global Economy?』
は満員御礼でキャンセル待ちなので、お席をとれなかった方々にはご迷惑をおかけしたが、改めてこのブログとWebG研にて報告させていただく。



ではそろそろ会場に出発なので失礼する。



写真は昨晩の会食@麻布権八 一昨晩は米国俳優のJ・D氏も来ていたそうである。

kazukon at 10:34
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