布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2011年07月

中国人ローカル社員研修から浮き彫りになる事実

2011年07月14日
Workshop風景2
最近よく受けるご相談が現地中国人ローカル社員向けの研修である。弊社でも、国内および中国において中国人社員に対する研修は行っている。その時に、よく課題となるのが、言語の問題だ。中国語、英語、日本語のどの言語で行うのかである。中国人だけであれば、中国語で行うのがもっとも問題がないが、講師の質と量が確保しにくいのが現状である。英語あるいは日本語であれば、講師は確保しやすいが、通訳をつけると、コースの質とスピードに悪影響がでる。また、コストも割高になる。

業種とポジションにもよるが、欧米のグローバル企業は、英語のできる中国人を採用するため、研修は英語で行うことができる。この事実は今後欧米のグローバル企業の人材育成にとって大きなアドバンテージである。



日本企業が中国人社員の英語力を採用基準の優先順位にあげないのは、現地での顧客が日系中心であったり、コミュニケーションをとる日本人社員が英語が苦手であるという2つの理由である。

理由の前者に関しては、今後日本企業も中国展開の中で欧米のグローバル企業の現地法人をターゲットにしていくのであれば、英語の重要性は必然的に上がる。後者に関しては、中国展開に限らず、すでにメスが入り、幹部以上に「使える英語力」を必須とする企業は急増しているが強烈な抵抗にあい一進一退である。

また、英語力あるいはTOEICの点数だけに焦点が当たるのも的外れで、トータルなグローバル力の定義を明確化することに本腰を入れ始めた大手企業は多い。



中国人のローカル社員研修という角度から見ても、日本人社員のグローバル度の低さがじわじわと非効率をうみだしていることが浮き彫りになってきている。



中国本土やASEANには、華僑も多く、彼らは英語力のみならず30代前半でグローバルリーダーとして要件を満たしているなか、日本企業の次世代リーダーには、トータルなグローバル力が求められるのは議論の余地がない。



英語力はその中の1要件でしかないのだがまだまだ道のりは遠いというのが現場の感想である。



英語力に関しては、本人がその気になれば、ほとんどコストのかからない教材がネット上に氾濫する中、1年でビジネスで使える英語をモノにするのは十分可能である。いわゆる英語マニアのマインドと学習法というものがあり、7月23日(土)に一人からでも受講できるセミナーを開催する。

G研メンバー特典もあるので、ご興味がある方はこちらをご参照ください。

http://www.personal-globalization.com/seminar/pgseminar02_20110723.html



写真は4月に上海で開催した世界の語学学校のエキシビション。日本からの参加は意外と少なく弊社以外は数社のみだった。ビザの問題があるが、世界の語学学校も中国マーケットに熱い視線を送っている。

kazukon at 11:15

進化する新入社員研修最前線「シリコンバレーで得たものは?」

2011年07月06日
UCB
先々週報告させて頂いた、カリフォルニア大学バークレー校での新入社員MOT研修プログラムが無事終了した。



参加者は何を得た のだろうか?

本研修に同行した弊社コンサルタントの近藤の報告を紹介したい。



"This is not only about "Innovation" but also "changing

yourself"
とのAndrew Isaacs教授の言葉で始まった研修。



シリコンバレーにおける「イノベーション」のフレームワークやその背景など様々な角度から学び、ケーススタディなどを通して考えた。

そして企業訪問ではイノベーションを起こし続け、グローバルに大きな影響力を与えている、社風や規模も異なる、いくつかの企業のエグゼクティブにお会いしてきた。

そこで学んだことはやはり彼らの「生きざま」であり、社会に対する「姿勢」だった。



私たちを受け入れて頂いたある上級役員は、IT業界では世界中、誰もがその名を知る大企業のR&Dを取り仕切っており、1万人もの部下がいる。通常ミーティングには10~15分程度しか行わない方がなんと2時間も私たちと共にして頂いた。

本当に貴重な時間をなぜ割いて頂けたのか?

それは『参加者が「未来を創る人達」であり、そこに自身の知恵や学びを伝えることは「社会に貢献すること」であるから』。



この上級役員は実はガンとも闘っていること をオープンに話してくれた。

だからこそ、「未来を創ること」に全力を注いでいる。

この言葉はとても重く、その想いに応えるには「いい質問をすること」と学んだ参加者は次々に手を挙げ質問をしていった。

その行動こそが様々な方々とつながり新たな気付きを生み出す。



10日間の研修を無事終え、本研修の責任者であり、その企業の創業メンバーでもある役員のF氏はこう結ばれた。



「これまでにない、また今後の会社人生でそうはないこの研修での学び、興奮を胸に刻み、思いを共にした仲間達と共に、社会に揉まれながら新しい時代を築き上げてもらいたい。」



彼ら彼女らが近い将来にイノベーションを生み出すことを期待し、心から応援したい。

kazukon at 11:11

今、求められる中国力とは?

2011年07月01日
吉村さん


本日のG研は、最近「中国人の面子(総合法令出版)」を出版された吉村章氏を講師としてお招きした。

2000年に弊社を起業して以来、欧米で通用する人材育成が主流であったが、ここ数年中国及びアジア要員育成が急激に各社の重要課題になってきている。



ここで多くの人材育成担当者に次の疑問が挙がる。「欧米で通用する人材と中国やアジアで通用する人材に求められる能力の要素は違うのであろうか?」

基本的には違わないというのが私の考えである。

吉村さんwork


欧米要員であるから英語力、中国要員であるから中国語ができれば事足りる、という考え方がまかり通ってしまうことが今でもよくある。これは危険であると常に私は警鐘を鳴らしてきた。

吉村さん F


仮に日本人A氏は、シカゴとベルリンに5年ずつ駐在し、どちらの拠点でもローカル社員から尊敬されていたと仮定する。そして、A氏が、その後日本での数年の勤務後に上海駐在になったとしたら、しばらくトライアンドエラーを経験しながらも、これまで同様、上海においてもローカル社員から認められる人材になる可能性は高い。



では、ローカル社員からも認められるA氏はどのような能力を持っているのだろうか?

語学力だけではなく、ダイバーシティ対応力、コミュニケーション力はもちろんのこと、赴任先でのビジョンを構想する力などが必要になる。

中国赴任をするA氏の場合は吉村さんの言う、「中国力」だ。

中国力とは、語学力だけでなく、異文化理解、折衝・交渉力、ネットワーク構築力などを含めた総合力のことだ。

もし前述のA氏が中国赴任前に中国力を高められる吉村さんの中国セミナーを受講して行けば、A氏の体験したトライアンドエラーの時間は大幅に短縮されるだろう。



吉村さんは、「中国語力も大事だが、中国力がもっと大事である。」と力説されていた。

今回G研にご参加されたメンバーの方々も深く納得されていたようである。



(写真は本日の様子)

kazukon at 17:39
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