布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2012年03月

経営陣、参加者、講師の本気がぶつかり合う

2012年03月28日
Ja
3月上旬に、ある企業の9ヶ月間のグローバル人材育成研修の
経営陣に向けての最終プレゼンテーションがあり、私もオブザーバーとして参加してきた。

この企業では、全社を挙げてのグローバル人材育成研修を行っており、今年はなんと7期目だ。
最終プレゼンテーションだけではなく、毎回の研修で役員が抱えている課題に対して、受講者がどう考えるかを発表するという役員へのプレゼンテーションも行っており、グローバル人材育成で重要な経営陣の覚悟と本気度を毎年感じる。

今年は初の試みとして、国内・海外の各拠点とビデオ会議システムで結び、各地からの質疑応答を受け付けるという形をとった。
海外拠点からの質問も多く、参加者は質疑応答用に作成したスライドを見せながら、
一つひとつ丁寧に答えていた。
聞き取りにくい質問にも、参加者は研修で習得したスキルを駆使して確認しており、
研修で学んだスキルを確実に自分のものにしていたことが感じられて、私も嬉しかった。

また、プレゼンテーションの内容には、実際に経営会議で挙がっている議題もあったようで、参加者の視点の高さに感心した。
研修開始当初は、役員課題が「漠然としている」と戸惑っていた参加者も毎回の役員課題や、相談役とのディスカッションセッションを通して、経営層としての視点を獲得していったようだ。

グローバル人材育成は、やはり下記の3つが重要だ。
・参加者をモチベートするプロフェッショナルな講師
・会社を挙げて取り組むという経営陣の本気度
・仕事ができて将来の活躍を嘱望される参加者の人選


この企業では、この3つがとてもうまくマッチしている。
経営陣、参加者、講師の本気がぶつかり合う最終プレゼンテーションに私も立ち会えて幸せだった。
関係者の方々には、改めて御礼を申し上げる。

kazukon at 11:03

「No dream comes true if you do not believe in it」

2012年03月18日
GGS成果発表会20120317
先週末、関西の企業での選抜人材向けグローバル人材化研修の成果発表会があった。
この企業では、2007年より部課長クラスのグローバル人材育成に携わっている。
今年度から若手向けに内容をリニューアルして、その第1期生である20名による英語でのプレゼンテーションが行われた。

5名1組で全4組行われたプレゼンテーションは、人材開発部長から「祭りを楽しむような雰囲気で夢を語ってほしい」との期待に応えるような内容に仕上がっていた。

英語力が高いメンバーも、低いメンバーも、互いにアイデアを出し合い、ちょっとした遊び心も入れたプレゼンテーションに、同席していた役員、参加者の上司、そして過去の研修卒業生である部課長など総勢約50名の聴衆からも笑いが挙がり、大いに楽しんだ感があった。

20名のメンバーが学んだことは何か?グローバルビジネスに通用するコミュニケーションスキルや知識はもちろんのこと、一番の成果は「マインド」であり、これからのキャリアに向かう「姿勢」だと思っている。

成果発表をやり遂げた、彼ら、彼女らの目は輝き、表情はイキイキとしていた。
これからはある程度の困難には負けず立ち向かえるという自信、グローバルビジネスに主体的に関わっていこうとする姿勢が感じられた。
これは彼ら、彼女らにとっても、会社にとっても大きな資産になる。
グローバルビジネスを推進していくにあたり、この20名、そして過去の卒業生たちが牽引していくに違いないと確信している。

2007年にこの研修が始まった当初、少なからず社内でも抵抗があったという
しかし、「グローバルという言葉が聞かれなくなるぐらい、グローバル化が進み、当たり前の状態になっているようにしたい」という取締役人事部長の思いのもと継続することで今に至っている
その思いが、今回の20名のメンバーを温かに見守り、応援する50名の聴衆につながっているのではないだろうか。

「No dream comes true if you do not believe in it」
この研修は、この成果発表で卒業して終わりではなく、これからがスタートである
これからも夢を持って前へ進んでもらいたい、そんな思いのこもった取締役人事部長の言葉で発表会が締めくくられた。

このプロジェクトに携わることが出来、関係者の方々には改めて感謝申し上げたい。
kazukon at 11:38

Executive "Education"はExecutive "Impact"へ

2012年03月14日
LBS_Adam

先週、3/8(木)に第76回G研を開催した。

『導入事例から学ぶ
海外エグゼクティブ・エデュケーションの組織的活用方法
〜London Business Schoolにおけるグローバルリーダー育成』

こちらをテーマに第1部では「エグゼクティブ・エデュケーションの
組織的活用方法」
について私から、

第2部では、「London Business Schoolにおける
グローバルリーダー育成」
ということで、London Business School(LBS)のAdam Kingl氏を招いて、
LBSのExecutive Educationへのアプローチについてお話頂いた。
Adamは2010年11月の第58回G研に続き2回目の登壇である。

NEC坂梨様


そして第3部では、日本電気株式会社キャリアネットワーク企画本部の坂梨恒明人事部長より導入事例をご紹介頂いた。

ここ2〜3年、リーマンショック以降、各企業において、急激なグローバル対応に向けて
グローバル人材育成の見直しが本格化している。

その過程では、世界のトップクラスのグローバル企業も活用している
ビジネススクールのエグゼクティブ・エデュケーション(経営者教育)も当然ながら視野に
入ってくる

しかし、人材の派遣にあたり、英語力におけるハードルの高さに加え、
経営的観点から意見を戦わせ、その過程から新たな考えを共に見出だす、
「対話」の実践に求められるコミュニケーションスキルや、
アサーティブネスなどの課題
も多い。

そのため、参加者のスキルの課題のみならず、
行かせたい人と、行かせられる人のギャップなど人選の課題
もある。

そうした背景もあり、最近お問い合わせが増えており、
参加された人材育成ご担当者の皆さんの関心も外資・内資問わず高く、
参加者間のディスカッション、意見交換も活発に行われた。

今回、印象的だったのは、LBSのエグゼクティブ・エデュケーションに対する
アプローチの変化である。
設立当初は、各ビジネススクールのプログラムはどれもさほど変わるものではなく、
かつ位置付けとしても、豪華な教授陣に、各国企業のトップ人材との知的交流を楽しむ
「インセンティブ」的な要素が強かったと言う。

しかし、ここ最近は企業の求める「変化」の実現に向けて、
派遣される人材のリーダー化、リーダーシップ強化を通して、いかにその個人にインパクトを
与え
、そしてその人材が組織に対してインパクトを与えられるか
ということを前提にしたプログラム開発にLBSはシフトしている。
故にLBS内では名称を、従来型の教授陣から、知識を得るまたは"ダウンロード"する、
「エデュケーション」から「インパクト」へと変化させている。

事例発表頂いたNEC様のキャリアネットワークビジネスユニットでは、
2007年以来、6期に渡り、116名の若手管理職、管理職候補の主任クラス
国内でのグローバルスキル強化プログラムを受講し、
39名が各国のトップビジネススクールのエグゼクティブ・エデュケーションに派遣されている。
グローバルビジネスにおいて、競合・協働し得る人材のレベルを体感したコア人材が増えることは、今後のグローバル展開において組織に「インパクト」を与えていくのだろうと確信している。

私たちとしても、改めて様々な人材育成・組織開発支援を通して
どの様な「インパクト」を起こせるかについて考えたいと思った1日だった。
kazukon at 11:16
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