布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2012年06月

ニューヨーク大学の「Global Certificate」

2012年06月30日
NYUバークレーでの研修を終えて、ニューヨークに来た。こちら猛暑である。初秋のような気候のサンフランシスコから5時間のフライトで真夏のニューヨークである。アメリカは広い!

下の写真のジェントルマンたちはこちらで弊社とニューヨーク大学のジョイントプログラム<Global Certificate>に参加中の方々とコースディレクターであるDr. Jexである。
明日の準備が忙しくてこれない方々もいたが、楽しくみんなでステーキを食べながら歓談した。
みなさんすこぶる元気でよかった。食事中は全部英語で話したがかなりの上達ぶりである。
このプログラムをNYUと始めてからすでに11年が経った。早いものである。


NYU dinner













このプログラムは昼間に英語とコミュニケーションを学び、夜は現地のビジネスパーソンとともにビジネスを学ぶというもので、MBA留学を敬遠する(長すぎるのと転職が多い)企業からとても好評だ。期間も3−4か月であり人事異動も絡めない企業が多い。

世界で最も競争的でスピードが速く多国籍な場所で過ごす数か月は刺激的である。
私はずっとこのコースに参加したくてしょうがないのだが、なかなか社員の同意正確に言うとディレクターのSF様!)が得られない。

このコースに出る前までは、国内の仕事のみで英語など使ったこともないという方々多い。
各企業とも「優秀な人材のグローバル人材化」という視点でこのコースに注目しているのだ。

さて、10日間ほどの米国出張であったが明日のフライトで帰国である。
非常に充実した出張で私も多くを学ぶことができた。この仕事は年を重ねてもいつまでも学ぶ気にさせてくれる。有難いことである。

またこの報告は、G研(グローバル人材育成研究会)にてさせていただく。
NYU Dinner2

kazukon at 09:53

Googleな男(バークレーより)

2012年06月29日
Google3
楽しみにしていたGoogle本社も訪問してきた。

人類が使うすべての情報を集め整理する」という壮大な目的を持って設立されたこの会社は一体どんな会社なのか?非常に興味があった。
社内を歩き回ると企業なのか大学のキャンパスなのか迷ってしまうほど会社らしさはない。

この会社に入社するのは今や至難の技のようだ。
米国内のトップスクール卒(UCバークレー、スタンフォード、MIT、ハーバード、カーネギーメロンなど)から山のような志願者がくる。
今回私たちを待ってくれていたのは、米国人のK氏。グーグルアナリティクスの開発ディビジョンの中心メンバーである。
技術的な話は割愛するが、彼との話で印象に残ったのは、次の二点である。

1 . Google社は、「仕事時間の20%を個人的に興味のあるプロジェクトに使っていい」という20%ルールが有名だが、それはちょっと誤解がある。
実際は100%の仕事をして、プラス自分の仕事以外でやりたいことを20%をやるというのが 本当だ。
興味があればどんどん他の部署に首を突っ込む。突っ込まれた方も隠し事はしない。

2 . 彼にとってGoogleにいて最高のことは最高の人材と仕事ができること。給料は特に高いわけではない。

Google靴
兎に角、優秀な人だらけだということだ。彼はまだ30歳前後だが入社して六年間はその中で揉まれてきた。
これは彼の財産だ。この逆であったらその負債は30代で返さなければならない。


帰りの車で、給料が高くないというのは意外だったので、アイザック氏に聞いた。
それは、例えばFacebookに比べてということだ、という解説が入った。
UCバークレーのMBAの初任給が、1600万円であることを考えると、彼の推定年収は日本の上場企業の社長クラスである。
これは一体どういうことなのか?どちらのペイシステムが正しいのか。
資本主義的にどちらの企業の利益率が高いかで判断するとどうだろう?
企業には給与以外の側面がある。判断は皆さんにお任せする。

上の写真はK氏の履いている靴だ。許可をもらい撮らせてもらった。
グーグルなどの優良企業の幹部で、髪形がポニーテールだったり、このような奇抜な靴や格好の人は相当仕事ができるというのが通説だ。彼も例外ではないだろう。

彼と話しているとちょうどエリック E. シュミット会長が私の横を通り過ぎた。
Google all


下の写真はグーグルアースの最新版のようだ。参加者全員が興奮状態だった。
Google map

kazukon at 07:15

2週間で100万ドル集めた男(バークレーより)

2012年06月28日
wallit
昨日の午前中のセッションにWallitの創業者Veysel氏がサプライズゲストとしてやってきた。
紹介されなければUCバークレーの普通の学生にしかみえない。ただ、彼にはWallitの開発が終わるとすぐに100万ドル(8000万円)の投資がベンチャーキャピタルから入った。
彼が簡単なプレゼンテーションを行うと数日間でそのほとんどが集まったというから驚きだ。
日本からも誰もが知っている人物がその中に入っている。

wallit2
WallitがFacebookになるのか、Veysel氏がザッカーバーグになる可能性があるのかは誰もわからない。
彼は今回の参加者と同年代と言っても差し支えのない20代後半のUCバークレーの博士号の学生だ。

今回の参加者とのセッションは、自分と同世代でこういう人材がITフィールドにいて、起業家とベンチャーキャピタリストの構造がどうなっているのかについての理解につながったはずだ。

年齢も国籍も性別も関係なく創造性と実行力があればどんどん大きなことにチャレンジできる社会構造がなかなか日本に根付かないのが残念だ。


kazukon at 07:01

異文化ラウンドテーブル(バークレーより)

2012年06月26日
Blog Cross

今日はUCバークレーの学生(MBAや博士号)8名を招待して異文化ラウンドテーブルディスカッションを行った。ディスカッションは、各グループ勝手に場所を探して行った。写真下はクラスルームからすぐのカフェSTRADAで行っているセッション。

Blog Cross2

米国でのセッションであるが、参加者は多国籍である。インド、タイ、フランス、モロッコ、ドイツ、アメリカの六カ国である。

敢えて多国籍のメンバーにしたのか?答は、Noである。それは、キャンパスを10分歩けばわかる。ニューヨークと肩を並べる多国籍度である。

UCバークレーという大学、そしてシリコンバレーも世界中からトップタレントが集まる場所だ。トップタレントが集まる場所で、ビジョンを持って揉まれる経験はその人の人生観を変える。

実はシリコンバレーで働く人材の55%は米国以外の場所で生まれている。
問われるのは、国籍でも血筋の良さでもない。本当に問われるは、ビジョン、パッション、アイデア、実行力、知識、スキルだ。

それにしても、今回の多国籍メンバーの内側からでてくるパワーはすごい。

タイの女性はケンブリッジ、MITを卒業し、今はUCバークレーで博士号を取得中である。別に学歴がどうということではないが、世界のトップ中のトップ大学ばかりなのでそれだけでインパクトはある。
kazukon at 09:27

イノベーションとインベンションの違いは?(バークレーより)

2012年06月24日
UCB

今朝のバークレーは最高の天気だ。昨日時差ボケで2時から起きていたため、朝から日差しが眩しすぎるが、空気はドライで清々しい。
ちなみにサンフランシスコでは明日から有名なPride Celebration(ゲイのパレード)があるらしい。

今日から一日の休みを挟んで本格的にプログラムがスタートした。

参加者のアイザック氏の講義への反応は若干静かであるが熱心に聞き入り質問も活発になってきた。
Welcome partyでメンバーと飲みながら話したが、非常に優秀で前向きであり、健全な危機感を持っている。
ご担当者いわく旧帝大の院卒が多いとのことだ。

Haas School of Business(UCバークレーの経営大学院)のレベルの高度な内容に対して、英語レベルにばらつきのあるグループだが、巧みなファシリテーションで6-70%の理解度の参加者も引きつけられている。

UCB Classrom


午前中はReturn on Innovation(Investmentではなく)についての講義とディスカッション。

日米韓の代表的な企業のROIが示された。正直な話このデータを見て不安にならない日本人はいないであろう。なぜなら、イノベーションという視点でみると、昨今の日本企業の低収益は頷けないこともないのだ。

新しいアイデアを取り入れ、人々のライフスタイルを変える」イノベーションは、インベンション(発明)とは違う。
日本企業はインベンションへの投資に寛容である。いや、激化する競争の中、寛容という言葉はオブラートに包みすぎかもしれない。

研究者や開発者が無尽蔵に時間を使ってインベンションを続けるのことは、会社を窮地に追い込むことがある。
インベンションは重要だが、経営の視点を持ちこまなければ、その会社は市場から見放されるかもしれない。
それが、今回のテーマMOT(技術経営)が注目される所以である。


数年前にある総合電機企業のトップが、開発部隊に「開発は全力で当たって欲しい。ただ必ず片手にそろばんを!」と訴えていたのを思い出した。

写真は午前中の様子とUCバークレーのキャンパス
kazukon at 10:58

『武器ではなく、花を』(バークレーより)

2012年06月22日
初日
25名の参加者が到着した。入社以来連日厳しい研修メニューをこなしてきた新人だがまったく疲れた様子もなく安心した。今日はオリエンテーションと夜はウェルカムパーティ。バークレーは、昨日とうって変って初冬のような寒さである。

ご担当者との簡単な打ち合わせの後、バークレーの街を歩いてみた。
私が10代のころに、フラワーチルドレンと呼ばれる、愛と平和の象徴として花で身体を飾り、愛と平和を訴えたヒッピーがバークレーから生まれたという歴史がある。

彼らの合言葉は『武器ではなく、花を』だった。ベトナム戦争への反戦運動である。

そして、今でもその名残りがある。どうみてもファッションとしてではなく、ライフスタイルとしてフラワーチャイルドを実践しているように思える独特な服装や髪形の人が歩いている。直接話してはいないので実際のところはわからないが、ホームレスとはまた違う雰囲気がある。

なんとなく興味がわいたのでカフェでコーヒーを飲みながら調べてみると、60年代にバークレーで行われたベトナム・デイ・コミッティー行進のデモ参加者をヘルズ・エンジェルス(暴力的なオートバイクラブ)が攻撃し、反目する反戦団体「ジョン・ブラウン・ブレザレン」の6人のメンバーはカリフォルニア州サンフランシスコでエンジェルスを攻撃し、4名を殺害した、という事件もでてきた。
4−50年も前の話ではあるが、米国社会が抱え込んでいた問題の一端が窺える。

以前ニューオーリンズでヘルズエンジェルスと出くわしたことがある。バイク好きの私とっては興奮する出来事で、至近距離1メートルでみる彼らの迫力はすごかった。

私がヘルズエンジェルスを知ったのは、1969年、ローリング・ストーンズ主催による、フリー・コンサートで、ヘルズ・エンジェルスは群衆整理として雇われ、エンジェルスのメンバーによって黒人青年が殺害された事件が大きく取り上げられたことがきっかけだ。
確か映画「ギミーシェルター」でその映像が映し出された。

ヒッピーを見かけ、バークレーの歴史を調べていたら、なぜかいろいろ昔のことを思い出してしまい、研修とまったく違う話になってしまった。。
では、また改めて。。
kazukon at 07:28

「下山の思想」(バークレーより)

2012年06月21日
DSC05211先ほどバークレーに到着した。時差ボケで少し頭が重いがここで寝てしまうと明日からが辛いのでブログを書くことにした。
本当は9時間のフライトのうち5時間は寝たかったのだが、どうも寝れないので、機内に持ち込んだ五木寛之氏著の「下山の思想(幻冬舎新書)」を読み始めた。なかなか面白かったので忘れないうちにシェアしたい。
若い頃は、五木氏の本はよく読んだ。というか、数年の間に多読した記憶がある。
最近は仕事がらみの本ばかり読んでいてご無沙汰であった。

五木寛之氏は敗戦から見事に復興を果たした日本を通り抜けた昭和ヒトケタ世代である。そして、その世界観は新鮮である。戦後日本人の生い立ちをより深く理解することで、私が取り組むグローバル人材育成と組織開発に参考になった。

五木氏は、この本で今の時代を生き抜く人材像を明確には語っていないが、人間と国のあるべき方向性を示していてそれが興味深い。
「下山の思想」とは、一度頂点まで登りつめた日本の目標は世界の経済大国を目指すのではなく実り多き「下山」を思い描くべきだというものだ。また、「下山」とは諦めの行動ではなく新たな山頂に登る前のプロセスだとも説いている。興味のある方は読んでいただきたい。

さて、少し話はそれるが、民主党は消費税法案を通し、下野するのだろうか?

野田総理はもちろんその覚悟だろう。総理まで登りつめ、自ら掲げたマニフェストと矛盾する法案を通すのは下山する日本を再生しようという強い信念なのであろう。しかし、である。まったく取り組んでいないとはとは言わないが、政府と行政の非効率をそのままにし、バラマキ路線の軌道修正なしに増税だけ前に進むのが気になる。

そこには、明るい未来は見えてこない。もう怖いものはないのだから、一気にここで大掃除をしてもらいたかった。

明日からは、今のところまったく下山の気配を感じさせないシリコンバレーのイノベーション動向を探る。これもまた楽しみである。



kazukon at 08:52

コンサルタント候補生とバークレーで学ぶ

2012年06月19日
今、成田空港である。台風も去りなんとかサンフランシスコに向けて出発できる模様。

明日からカリフォルニアのバークレーで7日間かけて、イノベーションやダイバーシティ経営などを学び、Google社やベンチャー企業を訪問する。
これは弊社クライアントの新入社員研修であるが私もコーディネーターとしてイノベーション最前線を一緒に学ぶ。
正直な話、この内容は上級ITコンサルタントにも刺激的なレベルである。

少し早く着いたので今回使うハーバードのケースを予習中。

では、現地からまたご報告させていただく。
6a3d1f7e.jpg
写真は今回のファシリテーター UCバークレー Haas School of BusinessのIsaacs氏
kazukon at 16:24

早稲田大学アイセック とのグローバルセッション

2012年06月13日
アイセック
日曜日に早稲田大学アイセックとの海外インターン生への事前セッションがあった。
今回で4回目になるが、10代20代前半の若者とのコミュニケーションは管理職とのものとはまた一味違う。

参加者は中国人、韓国人、アメリカ人も入っていてダイバーシティもありよいバランスであった。

ディスカッションの内容は、グローバリゼーションの本質、グローバルで活躍できる人材の要素、自分をどうグローバル化するか。

中国人学生のコメントが興味深い。「最近の中国人のエリート層は、起業家を目指すというより、グローバル企業への就職に熱心だ。
昨今のエリート中国人は起業を目指すタイプと安定を目指し就職するタイプとが二分しているように見える。

恐らく、中国が今後も成長を続ければ後者が主流になるだろう。そして、いま日本の経済成長へのリスクとして抱え込んでいる「安定志向でリスクを嫌う」若者の比率が増える。

先週はクライアント企業での管理職向けのグローバルマインドセッションが連日入った。参加者に、「あなたはハングリー精神を持っていますか?」と問いかけたところ、95%以上がNoという答えだ。
今海外企業にシェアを奪われつつある企業の管理職が「ハングリー」でなかったら、10年後の日本はどうなっているのだろうか?

中国が日本の来た道をたどり、5年後に「ハングリー精神を失い人件費がさらに高騰」すればうまくバランスが取れて相対的に日本の競争力が上がるのだろうか?

これはまだ誰にも正確な予測はできないだろう。不確定要素がありすぎる。
ただ一つだけ言えるのは、そんな世の中でも、変化に適応できる個人と企業と国は生き残る、ということだろう。

写真は当日の様子
kazukon at 17:14
ページの先頭へ


このWebサイトに掲載されている文章・写真・イラスト等の無断転載等を禁じます。(C)Copyright 2006 GLOBAL EDUCATION AND TRAINING CONSULTANTS. All Rights
      Reserved.
布留川 勝の「人材育成の現場!」日記 グローバルエデュケーションのサイトへ 詳しくはこちら