布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2012年08月

あっという間の12年!

2012年08月31日
2012 uchiage2


















HB昨日弊社の12期の打ち上げパーティーを六本木で開いた。残念ながら全員は集まれなかったが、とても楽しい会だった。たまたま、私の誕生日でもあり、そのお祝いもしてもらった。
それにしても、2000年にパートナーの福田聡子と裏原宿に家賃15万円の小さな事務所を借りてスタートしてから、12年も経ったとは信じられない。
たくさんの素晴らしいお客様や社員、外部ベンダーの方々、海外のパートナーや講師陣に恵まれたおかげで何とかやってこれた。
心よりお礼を申し上げたい。
明日から13期に入るが、心を新たにグローバル&自立型人材育成を旗印にがんばっていく決意である。

wakate左の写真のメンバーは弊社の若手コーディネーターである。
国籍は、台湾、韓国、中国、日本と4カ国。

弊社もダイバーシティが急加速中だ。今やスタッフ24名のうち3割以上が外国人になってしまった。講師陣の5割以上は外国人であるから社名の通りグローバルである。

上の写真のかわいい赤ちゃんは、弊社コーディネーターの大貫の長女のユキちゃん。

kazukon at 22:20

「2022年の会社は?そしてあなた自身は?」

2012年08月23日
塾


8年前よりご一緒に選抜人材向けグローバル人材育成に取り組んでいるクライアントで、昨日、新たな将来のリーダー候補として選抜された16名向けの4か月間集中グローバル人材育成プログラムが始まった。

初日午前中は、社長自らファシリテーターとして16名を前に、10年後の主要市場各国の変化予測が紹介された。
そして、現社長が就任されてこの1年、何が変わり、何が変わっていないのかを考えながら、今後10年に向けて自分たちはどう変化しているべきかを考えるセッションが行われた。

これからのグローバル社会において価値を生み出すプロフェッショナルとしては、自分たちが生きる時代のグローバリゼーションとは何かを考え続け、そこに自分を適応させることが不可欠である。
諸先輩が生きてきた国際化とは変化のスピードも質も異なるので、これまでと同じ、では生き残れない。

そんな中、16名の発表内容に真剣に耳を傾け、質問する社長の様子が印象的だった。

ここをスタートに16名の参加者は、思考力、コミュニケーションスキル、マネジメントスキルなどを全て英語で学んでいきながら彼ら、彼女らの時代のグローバリゼーションに適応できる基礎を作っていく。

2022年。
これからの10年は遠いようで、すぐに訪れる近未来だ。
管理職としてグローバル展開をリードしていることが期待されている16名はどのようにその時代に適応しているのだろうか。
彼ら、彼女らの旅に向けた準備をサポートしていきたい。
 

写真は当日の模様。
kazukon at 16:44

韓国英語事情パート2 

2012年08月20日
korea2
今日が4日目のソウルである。明日帰国するので、その前に前回ブログのパート2を書かせていただく。
前回も述べたが、現時点で日韓のグローバル企業の間には、英語力格差があるのは周知の通りである。
なぜこうなってしまったのか?
それはやはり韓国は政府も企業も社員も一度地獄を見ているということと関連する。地獄とはは1997年のデフォルトでIMFの管理下になった苦い経験だ。それ以来5000万人の人口の韓国がグローバル市場で生き残ろうとするのは必然だ。ここにレバレッジがかかり、グローバルスキルとしての英語力にも本気で取り組んできた。また、政府は韓国人の留学をバックアップしてきた。

しかし、ここにきて日本側も痛みを経験し始めている。デフォルトほどのインパクトはないが、電機や自動車業界は、かつてないほどのグローバル競争に晒され、技術大国日本という言葉が重みを失いつつある。

韓国や台湾企業にここまで詰め寄られたのはかつて経験のない痛みである。

その意味でようやく日本が痛みを伴う変革に移行するチャンスがきたのである。
英語に関していえば、日本人エリート層は、ASEANエリート層と同レベルの英語力を持つことが待ったなしであり、もうあらゆる言い訳は通用しない
一般韓国人と日本人の英語力は同等のように見える。私が英語で道を訪ねても、逃げられたり、全く通じないことも多い。
国民全員に英語力は求められないのは日韓同じだ。ただ、グローバル企業の幹部や各階層の高度人材には間違いなく英語力は求められる。英語力なしにグローバルビジネスで勝つことはできないし、そんなことは常識で他国では議論が終わっている。

<政府の着手すべきこと>

社員をグローバルで戦える人材にするには企業と個人の努力がまず一番である。

しかし、人材以外の要素でも日韓企業ができるだけ平等な競争をできるように政府も戦略を持っていただきたい。手足を縛られて戦っても勝ち目はない。

議論しつくされてはいるし弱者への支援も必要である。しかし、それでもあえて申し上げたい。

法人税を韓国並みの27.5%に下げる、労働法を改正する、円高ウォン安に歯止めをかけるなどなど、やることはある。それもすぐに実行すべきである。できない理由は山ほどあるが、日本の産業が過度に空洞化してしまえば、それを元に戻すことは並大抵のことではない。

実はこのブログは地下鉄の三号線の中で書いている。走行中の車内でも3Gは繋がるから羨ましい。
私のiPadの真上に先ほど野球帽が逆さにして差し出された。何だろうと見上げると物乞いであった。40代と思われるの男性である。

勝ち組の韓国グローバル企業と苦しむ下請け企業、そして、大卒者の就職難、社会から疎外される人々韓国社会のひずみも深刻である。

写真は三清洞の国立民族博物館。私の後ろの石像の表情が気に入った。
kazukon at 00:00

韓国英語事情

2012年08月18日
今週は気候と日韓摩擦でホットなソウルに来ている。天気が悪いので東京より少しは過ごしやすい。

訪韓の目的は、韓国企業の英語事情のリサーチと弊社が韓国企業とのパートナーシップで展開している電話英会話の打ち合わせである。
背景としては、日本において英語研修の投資効果の再考に関するコンサルティング案件が急増中ということがあり、韓国グローバル企業の英語研修の実態を探ってみたかったことがある。

また、韓国グローバル企業では、フィリピンやインドの質の高い英語講師を使った電話英会話が、従来型クラスルームの英会話レッスンの代替案としてシェアを伸ばしているのでその現場感も感じてみたかった。

シェアが伸びているその理由は、至って明快であった。<ローコスト・ハイパフォーマンス>である。
このあたりは、日本より韓国のほうが合理的で一歩先を行っている。

電話英会話レッスンは個人の携帯電話にかかってくるので、個人レッスンであり、教室の用意も担当者の管理に要する時間も費やさないという面で投資効果大なのである。

弊社が提供している電話英会話コースにおいても英語のスピーキング力向上に高い効果があることがここ数年のデータからわかってきていて、口コミで利用者も増えてきている。

近日中にこのローコストの英語スピーキング力アップのコースについてはG研(グローバル人材育成研究会)で発表する予定であるので是非ご参加いただきたい。

<TOEIC+スピーキング力>

韓国の弊社パートナーによると、日本企業のTOEICスコアを平均点ではるかに上回るサムソンや現代の昨今の英語に関する課題は、スピーキング力とのことである。TOEICで平均900点をとったので、次のターゲットがスピーキング力という訳だ。


大丈夫か日本企業?

今回のリサーチで改めて実感したことは日本企業が管理職にTOEIC600-700を求め、韓国企業はTOEIC900以上を厳しく求め(すでに達成)、さらにそのスコアに応じたスピーキング力とコミュニケーション力のスキルセット(交渉力・プレゼン力、ファシリテーション・コーチングなどを求めているという現実である。

日本企業がグローバル人材の要素の一つである「英語の点数でも劣り、使える英語習得対策」にも周回遅れなのは明確で憂慮すべき事態である。

下の写真は先ほど地下鉄の売店で撮影したもの。
ソウル売店


中央の朝鮮日報は、一面トップに天皇の写真を持って来ている。韓国メディアの論調は、李明博大統領の勇気を称賛するものから、ポピュリズムと切り捨てるもの、韓国が日米韓連合に距離を置き、親中に舵を切る前兆などまちまちのようである。

一方、私がこの3日間で接したソウルの一般市民は、私が日本人とわかっていても皆親切である。先ほどランチを食べたチャン・グンソクがよく来ると自慢していた食堂のおばちゃんはわざわざ外まで送ってくれて丁寧に道を教えてくれた。
韓国は政治、経済、文化面における大事なパートナーであり、早くどこかで着地点を見出してほしいものである。



kazukon at 16:45

「原理原則思考でグローバルビジネスを戦う」

2012年08月07日
Gpaco
7月24日(火)に開催した第78回G研の2回目のレポートをさせていただく。

今回のテーマは「グローバル人材に求められる教養&思考力」で行った。
前回は私が行った第一部「グローバルビジネスでの教養とシリコンバレー最前線」のレポートを書いた。
グローバルビジネスにおける教養とは、物事の相関関係を理解し、自分とグローバル社会との関係を最適化できることだと考えている。

今回は第二部の渡辺パコ氏による「ポストロジカルシンキング 〜志、表現力、意思決定力を鍛える〜」について書きたい。

グローバルビジネスにおいて、日本企業の人材の視野の狭さ、長期展望が描けないことによる覇気のなさが顕著になりつつある課題。
議論が出来ずグローバルビジネスで戦えない現状への課題。
これらの根っこにあるのは「原理原則思考」の訓練が不十分という課題があるとのお考えだ。

日本人は議論・対立を避けるために『それって価値観の違いだよね』という言葉でよく逃げる」という渡辺パコさんの一言に多くの参加者がうなずく。
小さいころから当たり前のように「原理原則に基づく思考」の訓練をしている欧米人と会議をしていて、途中から話についていけない、わからなくなるのは、そもそも英語が出来ていないからという場合もあるが、実際は、英語が出来ても、議論の意味が分からず、負けてしまっていることがほとんどだ。
そこには語学だけでは解消できない思考習慣と教養としての知識の大きな隔たりがある。

その原理原則思考だが、木に例えると、「根っこ⇒幹⇒枝葉」の順に考えることだ。
議論のそもそものねらいは何かを明確にしたうえで、そのねらいを実現するための議論をしっかりと行う。
このスタンスは、多くの日本人と異なる。
日本人は「枝葉(起きている現象や手段・方法)」から議論するため、議論が堂々巡りになり、
結論がいつまで経っても出ない
ことが往々にしてある。

Gpaco2


原理原則を持って考えることのメリットとして、以下が挙げられた。

・決断のスピードが高まる
・迅速な決定・行動が可能となる
・議論がぶれない
・権限がなくとも、経験が浅くとも決断できる


これはグローバルでの会議でマネジメント層がいなくとも議論が進む理由の一つだ。
まさに日本人の弱みの本質を突いた内容である。

研究会では、原理原則思考を体感するために、2つの大きな考え方、「功利主義」、「リバタリアニズム(自由至上主義)」をご紹介頂き、その考えに則って「著作権は本当に保護するべき?」を題材に、演習を行っていただいた。

「功利主義」、「リバタリアニズム(自由至上主義)」は「ハーバード白熱教室」としてテレビ放映もされ、
2010年、11年の大きな話題となったマイケル・サンデル氏の行っている議論でもある。

幅広い業界、企業からご参加頂いた人材育成ご担当者の皆様には短い時間ながらも問題の本質に迫る議論の一部を体感頂けた。

「マイケル・サンデル氏の行っている議論の意味が分かった」との声を多数頂いた

「原理原則思考」を鍛え、軸のブレない議論を展開できるようにすることで、世界と働くことが出来る人材としての基盤を作る。
私たちも「グローバル&自立型人材育成」の原理原則を考え抜いた本質的なサービスを展開していきたいと強く思う。

(写真は、上:G研当日の模様。中:原理原則で考えてみるワークを実践中の様子)
kazukon at 09:54
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