布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2012年10月

継続は力なり

2012年10月26日
PBS懇親会


10/19(金)に外資系メーカーでの社内ビジネススクールが最終回を迎えた。
25名の30〜40代前半の選抜リーダー向けのプログラム、7ヶ月間計21日を通して、
より幅広い分野、高いレベルでのマネジメントを担えるよう、MBA科目を学ぶハードな内容だ。

弊社では「組織行動」(斧出吉隆講師)、「アカウンティング」、「ファイナンス」(北川哲雄講師)の
計3科目9日間にて参画する機会を頂いた。

さすがに全社各部門から選抜された25名だけあって講師陣も彼ら、彼女らの優秀さを絶賛していた。担当の近藤からの報告によると、自分たちの専門外の内容、難しい内容であっても、決してあきらめることなく、積極的に参加する姿勢を常に見せ、どんどんフィードバックをし、アウトプットを出す姿勢に、講師陣もいつも以上に参加者との知的刺激を楽しんでいる様子だったそうだ。

また、研修終了後の打ち上げ懇親会での女性参加者の方のおひとりの言葉が印象的だったと報告を受けた。

「始まった時は、1か月に3日間も業務から離れなければならず、しかも研修内容もどれもハードな内容ばかり。
最初の回の事前課題を見たとき、正直なところ、これは大変だ。こんなの出来るのだろうか。早く終わらないだろうか、と思ってしまいました(笑)。しかし、皆さんと共にこの7か月間を乗り越えた今、来月からはもうないのかと考えると少し淋しい感じもします。(中略)これだけの投資をして頂いた会社にどう貢献していけるか。それぞれの立場で貢献しつつ、私たち同期もチームでも実践していきましょう」

時代と共に少しずつ改訂しつつも、20年近く続いているプログラム

現経営陣など幹部層にも卒業生が多くいらっしゃるとのことだ。
この話を聞いて、やはり改善を加えつつも継続していくことは組織風土につながり、組織の強さになっていくのだと感じる。
まさに、「継続は力なり」なのである。

変わりゆく経営環境の中、新たなリーダー候補らはどのように会社に貢献し、組織を率いていくのか楽しみである。

写真は研修終了後の懇親会の模様。

kazukon at 08:57

プロフェッショナル人材のグローバル化

2012年10月23日
先日、ある監査法人様での約9ヶ月間のグローバル研修が始まった。
グローバルな監査法人グループ内での日本法人の存在感をより一層高めるため
組織のグローバル化を急速に進めていらっしゃる。
組織の底上げとして、私の講演も数多くご導入いただいているが、
今回はより組織的アプローチの一環で、選抜人材向けの9ヶ月プログラムを導入いただいた。

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各部署の非常に優秀な方々ばかりが集まっており、議論もとても盛り上がった。
今まであれば、公認会計士は国内顧客を担当し、
グローバル案件は、世界各国に広がる監査法人グループが担当、という分担が出来ていた。
しかし、顧客のグローバル化のスピードが想定以上に早く、
また、TPPを締結すれば、海外の有資格者が日本に参入してくる可能性も高く、
より競争が激化するという見方もある。
そのような背景もあるからか当日のご参加者の真剣度は高かった。

また、自分自身のグローバル化だけではなく、
ずっと国内を中心に仕事をされてきた参加者の中には、
自分がグローバル人材化すると、自分を目標としてくれている
後輩や部下もグローバル目覚めるのでは?」と、
この研修の目的の一つである組織波及効果についても、
きちんと理解されていた点が印象的だった。

私が危惧しているのは、日本があまりにも住みやすい良い国であることの
ネガティブインパクトが出てきているということだ。
人間は、追い込まない限り、変わらない。

日本のプロフェッショナル人材は、今すぐにでも自らをグローバル化させ、
世界の誰ともでも、どこでも働けるように準備する時期がきている。

個のグローバル化」は『一日にして成らず』である。
公認会計士のようなAクラス人材がすぐに始めても
プロフェッショナルレベルまで到達するには数年は必要である。
そして、その初日がスタートした。

今回のプログラムは、約9ヵ月間を通じて、
参加者をスキル面でもマインド面でも、グローバルで生き生きと働く、
グローバルリーダーとして育成
することだ。
第1回での参加者の面々とのやりとりを思い出すだけで、
今から9ヵ月後がとても楽しみだ。

(写真は初日の私のパート『パーソナル・グローバリゼーション』の様子)
kazukon at 14:15

「11月19日(月)大阪G研開催!  〜2013年度グローバル人材育成 最新動向」

2012年10月19日
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グローバル人材育成研究会も足かけ10年、次回、11月19日(月)の回で81回を迎えることになった。
今回は2年ぶりの大阪開催。テーマは「2013年度のグローバル人材育成 最新動向」。
この10年間、「グローバル化」、「グローバル人材育成」を取り巻く環境は大きく変化してきた。
2010年頃から、楽天やファーストリテイリングの英語公用語化、各社での留学生や外国人採用比率の高まりなどが話題となり、また経済状況の変化もあり、にわかに「グローバル人材」が脚光を浴びるようになってきた。
そして今や新聞やビジネス誌において「グローバル」、「グローバル人材」という言葉を目にしない日はなく
書店でも関連テーマの書籍が散見されるようになった。
私自身が「パーソナル・グローバリゼーション」を2008年に執筆して以来、大きな変化である。

しかし、課題の本質的な部分は10年前とほとんど変わっていないと感じている。
グローバル人材の定義はいまだに不明瞭。多くの日本人にとって英語が壁となるため、
グローバル人材になることは英語力をつけることと、ほぼ同義になっている例もまだまだ多い。

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そして、定義の不明瞭さから来る、グローバル人材育成プランの効果性の低さ
組織全体への影響力を考えると部課長クラスが研修対象となるべきだが、対象層の抵抗の強さから若手に偏りがちな投資
海外のリソースをあまり活用できていないこと、など課題は依然山積である。
このままでは、本当に手遅れになるのではないかという危機感もより鮮明になってきている。


しかし、危機ばかりでもない。
この10年間で成功例も多く生まれてきているのも事実だ。
即席で仕上がるような近道はないが、着実に力を付けられる道はあると実感している。
さて、2012年も残り2ヶ月余り。2013年はどのような年になるであろうか?
関西企業の皆様と2012年の成功事例などもご紹介しながら
グローバル人材育成について意見交換が出きる機会を持たせていただければと思っている。
前回から大分時間が経ってしまったが最近関西の企業からのお問い合わせも急増しており、ご参加を心よりお待ちしている。

お申込みはこちらから。
http://www.globaledu-j.com/consortium/seminar_list.html

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2010年1月開催の模様
http://www.globaledu-j.com/hrd/seminar_report/20100114_Furukawa_Fukuda.html

2010年10月開催の模様
http://www.globaledu-j.com/hrd/seminar_report/20101006_Fukuda.html
kazukon at 16:30

私、国内でもグローバルでもOKですよ

2012年10月16日
HA
先週大手製造業で「パーソナル・グローバリゼーション(自分グローバル化プロジェクトの始め方)」の一日ワークショップ講師を担当した。
この企業では、すでに9回約220名の方々に受講頂いた。
このワークショップは3年前から数十社で行ってきているが、受講者の方々の真剣度は大きく変わったという印象である。もちろんポジティブにである。

今回も本気で取り組む方々ばかりで講師としてもやりがいがあった。

この2〜3年における日本のお家芸的産業の苦戦とアジアの急激な成長を含めたグローバル化により、「私は、日本社会で日本人としか協働できません」と堂々と主張するヒトのキャリアリスクがさらに高まった
人々はそのことにだんだん気づき始めた。

70〜80年代の頃、日本人の人件費がグローバルレベルではまだ安く技術力が他国より圧倒的に優位性があった時代は、日本人は国内で素晴らしいチームワークで改善を重ねていれば問題なく定年を迎え年金生活に入れた。

しかし、今日現在1ドルが78円で、新興国の技術力が大幅に高くなった現実に直面すれば、日本人の人材価値としてのグローバル競争力は大きく低下している
国内を顧みても、人口は減少し、未曾有の高齢国家を突き進み、年金もあてにできず、法人税は競合国と比べはるかに高く設定され動かない。
日本企業の経営者は4重苦5重苦の中で戦うことが求められる。
成長市場として中国に進出しても、不買運動が起き、新しく工場を建てようとすれば保険会社からは「お受けできません」という返事。
次なる打ち手として、ミャンマーやベトナムに活路を求めすぐに行動に出る。
立ち止まることは許されない、もう待ったなしの状況だ。

そんな中、「グローバル化」は、ヒトゴトではなくなり、人々はその事態に適応しようとし始めた。
5年先のことを考えれば(10年先では決してない)、感度の高い人ほど一種の恐怖感すら感じるはずである。
今の自分のままでは、家族を支えることはできないかもしれない、と。

今、自分にできることは「私、国内でもグローバルでもOKですよ。」という人材に「自分を変える」ことでる。
グローバル化も国も会社も変えられないが、自分を変えることは、自分で決めて自分で始められるのだ。
しかし、そこには、当然痛みが伴う。趣味の時間を削り大嫌いな英語の勉強をしなければならないし、ダイバーシティにも対応しなければならない。
しかし、赴任先で給料に見合う実力を見せなければ生き残れないかもしれないのだ。

だから、もう逃げずに「自分グローバル化プロジェクト』を始めましょうと私は訴え続けている。
それが私の仕事である。

まずは、英語から始めるという方には、今週土曜日に英語嫌いを1日で英語やろうかな人材に変えるセミナーがある。もしご興味を持って頂いたらこちらまで。

http://www.personal-globalization.com/seminar/pgseminar16_20121020.html

(写真は当日の様子)
kazukon at 15:35

13期キックオフ社員研修行いました!

2012年10月09日
9月30日(日)〜10月1日(月)にかけて、13期キックオフの社員研修を河口湖で行った。

BlogFIT13期


泊まりの社員研修は、チームビルディングも兼ねて1年に2度ほど行っているのだが、今回は15名が参加した。国籍も台湾、韓国、日本とダイバーシティが進んでいることを実感する。

今回の研修では、13期のビジョンや、そもそも起業したきっかけなどを中心に、
弊社のミッションについて再確認し、そのミッションを達成するために毎月開催しているグローバル人材育成研究会や個人向けセミナーのパーソナル・グローバリゼーションの質を更に高めて行くためのアイデアだし
を行った。

残念ながら台風のため、恒例のバーベキューが出来なかったのだが、
夜は全員で食事を作り、飲みながら語り合い楽しい一時であった。
今後もよいチームを作り、よりお客様のお役にたてるように頑張っていきたい。

写真は当日の様子

kazukon at 14:43

G研もお陰様で80回目。今回は「海外研修」を深掘り!

2012年10月04日
去る10月3日(水)に
The London School of EnglishのオーナーであるTimothy Blake氏とMartin McDonald氏、
アイエヌジー生命保険株式会社の内山進一氏、
そして、London Business SchoolからはAdam Kingl氏をお迎えして、
第80回グローバル人材育成研究会を開催した。

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第1部では私が『英語力、グローバルマインド、
エグゼクティブ人脈が同時に手に入る海外研修』というタイトルで
日本人の国際競争力と海外研修の活用法についてお話した。

やはり、各社の共通の課題としては、下記の二つが挙げられる。
・海外研修の目的をはっきりさせること
・素養のある人材のみを厳選


たとえ英語力が低くとも、素養のある人材を派遣すれば、必ず効果は出る。
まずは国内で、研修のWhy, What, Howを明確にし、
必要最低限のスキルを身に付ける。
そして、The London School of Englishなどの極めて質の高い語学学校で
異文化で発信することに慣れた後、London Business Schoolをはじめとする
トップビジネスで学ぶ。このようなステップを辿ることで、
必ず、個人のみならず、組織に還元できる成果が出るのだ。

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第2部では、オーナーであるTimothy Blake氏と
マーケティングディレクターのMartin McDonald氏から
The London School of Englishをご紹介した。

イギリスの語学学校業界は非常に厳しく、学校設立の許可も難しいことに加え、
高い質の教育を保てなければすぐに破たんしてしまう。
The London School of English はそんな厳しい中で、
100周年を迎えながらも更に進化を続ける、非常に質の高い学校である。
私自身は、オーナーのTimothy Blake氏とは20年来の付き合いで、
本当に教育を第一に考えている、素晴らしい人物だ。

また、今回は特別に、実際に今年の夏にThe London School of Englishで
授業を受講されたアイエヌジー生命保険株式会社の内山進一氏に
ワクワクするような体験談をご披露いただいた。
授業の様子のみならず、課外活動の様子、またご自身が留学された際の
社内制度
などについてお話いただき、まさに私もロンドンに行ったような気分になった。
内山氏の話しやすい人柄も手伝ってか、
出席いただいた方からも質問が多く出て、とても盛り上がった。

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(左から、私、Timothy Blake氏、Martin McDonald氏、内山氏、当社の福田)

最後のLondon Business SchoolのAdam Kingl氏からのプレゼンテーションは、
Innovation and Diversityという、まさに日本企業にぴったりのテーマだった。

リーダーの使命として大切なのは、自身がイノベーションを起こすことのみではなく、
継続的にイノベーションを組織が起こし続けられるような環境を整えることだ、
という主張には、思わず深く頷いてしまった。

では、どのようにしたら、そんな環境が整えられるのか?
答えはいたってシンプルだ。
競合が真似できないような、イノベーションを起こし続ける企業文化を作ることだという。
ただし、商品やプロセスを真似るのと違い、企業文化を真似することは難しい。
Googleのような革新的な商品を世に送り出す企業になりたい、と言っても、
簡単に自社にGoogleの企業文化を真似は出来ないだろう。
企業文化を醸成するのには時間がかかるのだ。

もう一つ私が興味深かったのは、
Effectiveness (効果的、生産的)は、Harmony(調和)と異なるという
当たり前のメッセージだ。
ある調査によると、同質なグループは、自分たちが調和を好み、かつ、生産的だと思っており、
異質なグループは、自分たちを生産的なグループだと思っていないという。
しかし、同じ課題を解かせた時、同質なグループよりも、異質なグループの方が
より早く正確に問題を解いてしまうのだ。

異質な存在を掛け合わせることがイノベーションでは大切だとは
よく言われることだが、人々の認知の上で、生産的だと思っていなくとも、
実際には生産的なアウトプットが出せる、という調査結果は非常に興味深かった。

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(LBSのAdamと一緒に)

今回のグローバル人材育成研究会は第80回。
気がつけばもう80回ということで感慨深いが、あと20回で100回を迎えるので、
まだまだがんばりたいという気持ちを新たにした次第だ。
次回以降も、皆様のお役に立てるような刺激的な会にしていきたい。
kazukon at 12:28

現場からのグローバル人材育成グランドデザイン

2012年10月02日
去る9月25日(火)に第79回グローバル人材育成研究会を行った。

今回は、KDDI株式会社 グローバル事業本部の渡邊昭雄氏をお招きし、
また、当社講師のJames Dougherty講師も登壇し、
「現場からのグローバル人材育成グランドデザイン
〜導入企業から学ぶ、最適プログラムの組み合わせ方〜」
というタイトルで行った。

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私からは「グローバルリーダー育成の設計法」ということで、
特に海外赴任者について、現地スタッフとの能力格差はほぼなくなっている、
もしくは逆転しているという状況を踏まえず、
今までの慣例だった「行けば何とかなるだろう」という精神の元に
海外駐在員を海外に送りだす危険性
ということについてお話した。

渡邊さん


KDDI株式会社 グローバル事業本部の渡邊昭雄氏からは、
「現場からのグローバル人材育成グランドデザイン」というタイトルで、
具体的な事例と共に、どのような想いを持ちながら研修を行っているかを
熱く語っていただいた。

誰のために研修を行っているかを忘れない、
社員のためになる研修をしなければ意味がない、
という渡邊氏からのメッセージでは、ご参加いただいた方の中からも
自分が人材育成担当になった時の初心に返る思いだった、という声も多くあがった。

同じ想いを持つ人材育成ご担当者同士のネットワーク
このように広がっていくのは、研究会を主催している立場からも、とても嬉しい。

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James Dougherty講師のマインドマップでは、
"think outside of the box"をコンセプトに、
いかに色々な制約に縛られず自由に発想するか、というワークを行った。
こちらも大いに盛り上がり、自由に思い描く楽しさを味わっていただけたのではないかと思う。

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人材育成は答えがない問いだけに難しいが、それだけやりがいもあり、
様々な関係者を巻き込みながら、最終的に社員がより生き生きと働けるために行う。
そんな当たり前のことに改めて気づかされた回だった。

(写真は、G研当日の模様。)
kazukon at 21:32
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