布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。 BLOG内検索
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

2013年11月

G研報告:ロンドンビジネススクールから学ぶ 『成功するリーダー育成プログラム作りの秘訣を公開』

2013年11月21日
先週の木曜日に、第94回G研
『成功するリーダー育成プログラム作りの秘訣を公開』
〜世界トップクラスのロンドンビジネススクールから学ぶ、
リーダーを着実に育てるプログラム作りのノウハウとは?〜
を開催した。
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第一部では私から、海外研修でよくある下記の4つの疑問(欧米か新興国か?妥当な期間は?語学か異文化か、OJTかOffJTか?投資効果はどう測る?)を中心に私見を述べさせていただいた。私は企業の海外研修の企画と運営に携わり25年以上経過しているが、これらの問いはなかなか正解がないが方向性は見えてきた。

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海外研修の実施場所についてだが、
目的が「リーダー育成」である場合は、
リーダーシップ先進国である欧米での留学は外すべきではない。
「新興国拠点があり地域理解」が目的であれば、新興国での研修は有効で、
「低価格での英語力アップ」が目的であれば、
フィリピンなどでの留学も選択肢の一つだ。

期間に関して言えば、「ビジネスで通用する英語力、スキル、マインドの強化」が目的であれば、
少なくとも1年間は留学すべきであるし、mini MBAであれば3ヶ月エグゼクティブエデュケーションであれば4週間など目的によって異なる。
しかし、ただ「サバイバル研修」のように放り込むだけでは、
力を発揮することは難しく、事前研修でしっかり基礎力を鍛える必要がある。

そして投資効果についてだが、
最近は、実用的で低コストな研修効果測定が可能である。
その人はグローバルで通用するのか、というスキル測定、
そして、その人はどのような行動特性、思考特性を持っているのか、という
特性測定をあわせて行うことが重要だ。

常に海外研修の「目的」を念頭に置き、
様々なリソースを上手く組み合せることが海外研修の成功のカギといえるだろう。 

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第二部では、ロンドン・ビジネス・スクール
ラーニング・ソリューションズのディレクターである
アダム・キングル氏にご登壇いただいた。

また今回は特別に、2010年に実際にロンドン・ビジネス・スクール留学された
大手通信会社の伊藤万理夏氏にも、プログラム内容や現地での経験についてお話いただいた。

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彼女が3週間の留学で一番学んだことは「ダイバーシティ」の環境下で、
どのように自分自身または、日本の良さをアピールし、
プレゼンスを残していくか
ということである。
Awayの環境では、相手にアサーティブに意見を伝える「英語力」は必須であり、
ただ英語が出来るだけではなく、
ネゴシエーション力や相手を巻き込むためのリーダーシップ力
グローバルでは必要とされると痛感したという。

また、アダム氏からは、人材育成部署として、
どんなプログラムを企画するかに焦点を当てるのではなく、
未来へのインパクトを逆算して、why, how, whatの順番
プログラムデザインを行う重要性についてお話いただいた。

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彼が何度も繰り返していたのは、
「Always start with why!」という言葉だ。
研修プログラムを作る際に、どうしても何をすべきか、またはどんなプログラムを企画すべきか
ばかりににフォーカスしてしまう場合が多いが、
本当に大切なのは、Why=なぜその研修が必要であるか、
その研修を通して何を得るか
という点である。

社員一人一人の成長は、必ず組織の成長に繋がっている。
人材育成部署には、社員の行動意識・マインドを変え、そして組織にインパクトを与える大きな力があるということを忘れてはいけない。

繰り返しになるが、プログラムをデザインする際に、常にWhy=目的に焦点をあて、
なぜそのプログラムを実施するのか、
そして未来にどんなインパクトを与えたいのか逆算しながら
デザインすることが個人・組織を変える第一歩となるだろう。
まさにそれを改めて感じた一日であった。

[アダム氏、ディレクターの福田と私で]
集合

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「グローバル人材としてのビジネスリテラシーをつける」

2013年11月05日
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「最近の若手社員は新聞やビジネス誌を読んでおらず、勉強していない」
こんな声を、人材育成ご担当者や、このブログでも紹介しているコア人材のグローバル化研修の参加者であり、多くの部下を抱えるリーダー層からも耳にする。

少し前のリサーチであるが、「あなたは、最近1年で何冊程度の本を読みましたか?(雑誌・漫画を除く書籍)? 」という問いに対して、「5冊以下」が全体の52.8%と半数以上である。(OCN調べ2010年1月)
30代では58.9%、40代では56.1%というとても高い数字である。
これは、研修中に私も時々同じような質問をするが、それほど変わらない印象だ。

もちろん、本を読むことが目的ではない
自身の仕事や人生に活用出来なれば自己満足に終わってしまう。
しかし、グローバルビジネスにおいて自分たちの同僚・部下、競合、または協働相手となる新興国の人材は自らの市場価値を高めようと必死で勉強しているところで、この数字には危機意識を持つ。

ネットが新興国に普及したため、英語が出来て、ネットにつながれば、先進国でも新興国でも情報の格差はなくなり個人がグローバル化して、世界と戦えるグローバリゼーション3.0の時代に入ったと言われて久しい。
最近では、Courseraなどに代表されるように世界中の一流大学のプログラムがネット上で無料で学べてしまう時代になっている。
こうした状況の中、日々の業務に忙殺され、あまり勉強できてない日本人と自分自身の市場価値を高めようと真剣に学んでいる新興国の人材との差は大きく開いてしまう

変化が激しい世の中で、生き残り、価値を出し続けていくには、業務スキルだけではなく、5〜10年後の会社の未来を考え、意思決定するための、世の中の動きを俯瞰する思考力が必要だ。そして、現在、起きていることがどのように自社・自分につながるのか、システム思考的に捉え、押さえどころとなるレバレッジポイントを見抜く力や、ビジネスそのものを理解する力であるビジネスリテラシーがより一層求められるのではないだろうか?

そこで、11月16日(土)の公開セミナーでは『ビジネス誌から学ぶグローバル・ビジネス〜グローバル人材として持つべき視野と基本ビジネス知識〜』をテーマで開催する。当社のコア人材のグローバル化研修でも
グローバルリーダーシップや経営戦略
というテーマでご活躍頂いている松浦 恭也講師をお招きしている。
イギリスのPwCで本社採用され、12年にわたる海外在住経験と15年のコンサルティング経験を持つ
松浦講師ならではの、ビジネスを読み解く力が学べる内容
となっている。

一見難しそうに思えるMBAの知識や、ビジネスフレームワークを分かりやすく解説し、経営企画や幹部の方々のためのものではなく、普段使いできる思考法として学べる。ご興味がある方はぜひご参加いただきたい。

▼▼詳細・お申込みはこちらから▼▼
http://www.personal-globalization.com/seminar/pgseminar30_20131116.html

写真は、グローバル人材育成研究会に登壇時のもの。
kazukon at 23:44

11月14日(火)ビジネススクールのプログラム作りのノウハウ公開

2013年11月04日
近年では多くの日本企業でも、会社の発展を導くリーダーを組織全体で体系的に育成し、
各階層・世代間でとぎれることなく、リーダーを輩出する
「リーダーシップ・パイプライン」の考え方への認知度が高まってきている。
GEなど人材育成に力を注いでいる数多くのグローバル企業が採用していることでも有名である。

しかし、頭ではこの理論を理解していても実際に、
「どのように研修プログラムに落とし込めば良いのか」
また、「プログラム立案の際にどのように役立てればよいのか」
近頃、このようなご相談を多くのご担当者様からいただく。

次回、11月14日(火)に開催する研究会は、
『成功するリーダー育成プログラム作りの秘訣を公開』と題し、
そのような疑問にお答えできる内容となっている。

Financial Timesでのビジネススクールランキングでも常に高い評価を受けている
ロンドン・ビジネス・スクールプログラム・ディレクターである
アダム ・ キングル氏
をお迎えし、「リーダー教育のプログラム作りのノウハウ」についてお話いただく予定だ。

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<写真は昨年の研究会の様子>

リーダー育成のエキスパートであるロンドンビジネススクールでは、
一体どのようにカリキュラムをデザインしているのか?
ビジネススクールが企業ニーズに答えるプログラムを作るノウハウは、
研修体系を企画中のご担当者様にもお役に立てるのではと思っている。

研修プログラムの立案時期である今、ロンドンビジネススクールのノウハウを基に、
次年度の研修をプランニングする際のヒントをお持ち帰りいただければ幸いだ。

また、今回登壇いただくアダム・キングル氏はファシリテーションが大変上手く、
まるでビジネススクールで実際に講義を受けているような体験が出来き、
グローバル人材として必要なスキルを彼からも多く学んでいただけるだろう。
当日は、逐次通訳もつくので、ご都合がよければ、ぜひ参加いただきたい。

また、私のパートでは、/型諭若手社員、中堅・管理職、4管堯Ψ弍勅
3つの層に焦点を置き海外研修の企画運営を行う上での下記の疑問にお答えする予定だ。

例えば、
・海外研修は欧米や欧州などで行うべきか、それとも新興国がいいのか?
・期間はどのくらいが妥当なのか?
・語学や異文化スキルを学ぶために語学学校か、それとも現地に放り込んでサバイバル研修を行うべきか?
・海外研修の投資効果とは何か?


今回の研究会では、海外研修の企画運営や投資効果の疑問を解決し、
また、次年度の研修プログラムを成功させるためのヒントやノウハウを多くお持ち帰りいただける内容となっているので、是非、お越しいただければと思う。

<11月14日(火)研究会詳細>
http://www.globaledu-j.com/hrd/seminar_report/seminar_94.html
kazukon at 22:44
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