布留川 勝の「人材育成の現場!」日記
企業・団体の「グローバル&自立型人材」育成に携わるグローバル・エデュケーションの代表、布留川が人材育成の現場で日々感じたことなどをまとめます。
GlobalEducationandTrainingConsultants代表取締役布留川 勝カーネギーメロン大学 Institute for Software Research International Program Director

G研報告:「できる若手は作れるのか?そもそも若手の仕事力は何か?」

2014年05月09日
先日、第99回グローバル人材育成研究会
『「できる若手は作れるのか?」「そもそも若手の仕事力は何か?」を掘り下げます。
皆さんの現場の経験を紐解きながら一緒に考えませんか?』
を開催した。

■第1部■
私から、「どの世代にもいる魅力的で仕事のできる人」と題して、
「魅力的な人」の氷山の下には一体どのような特性があるのか、皆様にお考えいただいた。 
下記がその中で挙っていた意見の一部である。

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「ロジカルに考えられる人」、「軸がぶれない人」、「ただ指摘するだけでなく、部下に対する思いやりを念頭におきながら、褒めることを忘れない人」
「目指すべき方向に導いてくれ、この人のために頑張ろうと思える人」
「英語力の高いグローバルな人」


これらの回答と、私が掲げているグローバル人材の次の5つの要素を重ね合わせてみると重なる部分が多いことに気づく。

「ビジョナリーシンキング」=発想力、ひらめき力、構想力、思考力
「セルフエンパワーメント」=ビジョン実現のために自己強化を行い、実行していく強い心を持つ
「ダイバーシティー力」=価値観、国籍、性別、専門性、世代の違う相手をモチベート出来る
「コミュニケーション力」=状況対応的に複数のスキルを使い分けることのできるコミュニケーター
「グローバルイングリッシュ」=ネイティブではないが十分に通用する英語力 

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当日は、上記の要素をお持ちである方として、
ユニクロの柳井正氏と池上彰氏を例に挙げて説明した。

柳井氏は、ビジョンを実現するにあたってこんなことを言っている。
「目標が具体的かどうか。ちょっとしたことだが、ここが成功する人としない人との決定的な鍵だ」
目標が具体的であるためには、ひらめきとそれを実現するための道筋を具体的に構想する能力が必要である。すなわち、それがビジョナリーシンキングである。ビジョナリーは右脳であり、シンキングは左脳である。
ビジョンだけを掲げるのはたやすい。そのビジョンを実現するために具体的にどうするのかを問うてみるとなかなか答えられない人が多い。
柳井氏は、そこが成功する人としないとの差なのと言っているわけだ。


また、池上彰氏の大きな特徴はわかりやすさである。池上氏はなぜわかりやすいのだろうか?
まず第1に、池上氏はロジカルコミュニケーターである。まず、メインポイントを分かりやすい表現で伝え、その理由について明快に説明し、そしてその事例について伝える
その切れ味はいつ見ていても敬服に値する。
第2に、池上氏は多様性に対する対応が見事である。文化、職種、性別、世代などに対する偏見を知性で最小化しているため、発言に偏りが少なく聞き手に対し共感を与える。

柳井氏、池上氏共に、やはり「魅力的な人」であり、例外なく上記要素を持ち合わせ、常に自分を高めている事は間違いない。  

これら5つ要素は全て訓練可能であり、下記サイトより自分のグローバル度がチェックが可能である。
無料でチェックできるので、是非お試しいただきたい。
http://www.personal-globalization.com/

■第2部■
「若手社員を最速最短で「仕事のプロ」に磨き上げるための
『7つの行動原則』」
堀田孝治講師よりご紹介いただいた。

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報われない努力をし続けないための仕事の鉄則を
「7つの行動原則」に体系化した日本初のオリジナルメソッドであり、
堀田講師の実体験から編み出されたプログラムだ。

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「7つの行動原則」の一つに「価値創出」があるのだが、
当日はワークを通して、実際に研修の一部を体験いただいた。

仕事を行う際に、ただ作業として行うことは誰にでもできるが、
その作業に何かプラスαの価値付け加えることが出来る人こそが、仕事のプロだといえる。
仕事とは、「どれだけ能力があるか」「どれだけ労力をかけたか」ではなく、
どれだけ「価値創出」したかが求められる

掘田講師の研修では、仕事の進め方を学ぶ「型」を習得するのと同時に、
主体性を持って自分のキャリアを選択し、作り出して行くことの大切さを学ぶことが出来る。
自分自身の選択によって未来は決めることができ、
日々の小さな積み重ねがキャリア形成に繋がるということを改めて感じた。

■第3部■
「若手の仕事力を高めるためにはどうしたらいいのか?」というトピックについて、皆様でディスカッションいただいた。
下記意見が、その一部である。

「より仕事が出来る若手を育成するには上司との対話が重要である」
「まずは、経験を積ませ、とりあえず自分の頭で考えやらせることが大切」
「目指したい上司が一人いると若手は変わる。だから、自分自身も尊敬される上司にならなければいけない」
「今の若手は頭の回転が速く、理解力、吸収力が高いが、直ぐに学んだ事を忘れてしまう。
 全てを詰め込んで覚えるのではなく、取捨選択していくことも大切」


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最速最短で若手を仕事のプロに磨きあげるには、
上記の意見に加え「7つの行動原則」を常に念頭に置き、仕事をさせることが重要だ。
また、同時に見本となる上司もしっかりこの「7つの行動原則」をマスターしていれば、
上司への信頼度、また尊敬度は増すだろう。

若手と上司の間でこの「7つの行動原則」が共通言語になれば、よりクオリティーの高い仕事ができ、組織も活性化するだろう。
そんなことを改めて深く考えさせられた一日であった。

次回G研では、
「海外現地法人社員及び国内グローバル要員育成の『仕組み作り』のノウハウ」を取り上げる。
企業理念やビジョンの浸透、グローバルレベルでの課題解決に向けた協働促進など、海外現地法人社員と国内グローバル人材育成共通の課題について考える予定だ。

また次回はG研100回開催を記念して、特別にご参加いただいた方から抽選で1名様に
6月10日(火)実施のロンドンビジネススクールとの共同セミナー
「グローバルビジネスを勝ち抜く『イノベーション』について考えてみませんか?」

セミナーチケットを贈呈する予定である。(通常参加費用8万円(税別))
貴重な機会なので是非、お越しいただきたい。

G研100回の詳細:
http://www.globaledu-j.com/hrd/seminar_report/seminar_100.html

<堀田講師とディレクターの福田と>
全体写真 (200x132)
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